ネジ巻男の憂鬱
瑠依

はやく大人になりたいな
頬を薔薇色に染めて君は言った

子供のころに戻りたいわ
目の下に立派な隈をこさえて君は言う

いつどんな時
君は君の世界に満足するのだろう

僕は狂った時計のネジを巻く
君の願いを叶えよう
望みの時代に連れていこう

君に微笑ってほしかっただけなんだ

あと幾度時を彷徨えば君は

満足してくれるのだろうか


自由詩 ネジ巻男の憂鬱 Copyright 瑠依 2013-04-26 09:05:10
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