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ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください
西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた
その北みちのくは
辺境の地とし ....
弦におちゆく
悲しみは
ソリストからの
揺れ甦り
浜通りを
吹きぬけるのです
フォルテの
余響に
羽ばたく
哀しみ
オルガンに
重なるように
二胡がなく
哀しみよ ....
田植え前のあぜ道や
魚とりする水路でも
好んだ湯浴みも
みんなアトリエ
でしたのでしょうね
日時計花壇のある木立
遠野の橋梁は銀河への旅
オリオンは高くうたい
露と霜とをおとします ....
招かれた小さな部屋で
積み上げられた草履に
何もなかったように
淡々と話す貴女
励まされたのが
私であることに
なんとも情けなく
なんとも嬉しくもあり
紡いだ貴女の指も
筆を ....
父旅立つ三日前
桜便りにまだ早い頃
桜みたいと
いう父に
大きな枝
届けてくれた人あり
啓翁桜…
病室と想う温度に
蕾ひらかれ
弥生そらから
香りたつのは
花 ....
アダージオ
アンダンテより
遅いのに
ラルゴより
速いという
あらわになった
濡れた首筋
板の上に
身をはべらせて
うつる鏡に
姿をみては
音の波に
....