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穂渡りの君が
口笛を吹く

錦糸町にお蚕さんの面影を重ねてみる
ほら
そんなふうに季節を忘れた町に
探している何かを求めている
探している


穂渡りの君が
嘘をつく

 ....
 

さてもさても
今宵も意味のないものを書いた
かと自問してみると
どこかからそんなことはないよと
聞こえてくる
耳鳴りだろうかそうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも

 ....
  

ふいに淋しくなる
なんて口にしながら
随分と
正体も無くして
やがて眠りにつく

ひとの子の様で
子猫の様で
寝息とその顔は
野に咲く花が
白い野の花が揺れていた畔と ....
おぼろ

あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの

わたしのしまいかた

うつむかないで

だれにともなく
たぶんいきた
いきた

わた ....
みっつのぼくは
へりぽくたーにのって
みなみのしまにいったよ

そこは
サラマンダーのおともだちが
したをぺろぺろしてあるいてて
おとなたちはみんな
はにわのようなめをしてるから
 ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる

同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと


あれが初恋な ....
● (曙)


薄暗い部屋の中
光のはしごがすうっとかけられ
それは
雨戸の隙間から漏れていて
僕はふとんから起き出て
手を翳した
掴むことはできない
ああ それでも
光に触れ ....
あの人は日記のような詩を書く
あなたは詩のような会話をする
その人と会話のように目配せる
かの人の目のような月が笑って
あの人たちは笑いながら消えて
私たちは消えるような息遣いで
そうして ....
  

ああ、もったいない、
と羨望の思いを
なかなか、正面向かっては言えない
いや、そもそも言うべきではない
入射角=反射角ではない人なのだから
まるでつかめないと言われたい
そんな ....
湿る金属 の臭いと 舌の先

{引用=金属は湿っている
唇は乾いている

それは六月二十三日
信号は点滅している}



主の無い 蛍袋と 荒屋敷

{引用=壺屋の水は ....
口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも





祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに

ハンバーガーを食べながら
我が ....
25

さよならさえも言えない
あの人は
何と戦っていると言うんだろう

その瞳に映る空には

が見えない



26

どこまでも続きそうなきれいな道路を走る
ど ....
誰が作ったのか
何のため作ったのか
何故 贋物と判ったのか

話はつきないのだけれど
人形は人形
そんなに贋物よばわりされても
と照れ笑いをしているようで

  僕らの本物 ....
痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。 ....
そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない

そよ ....
おとなの字じゃないから
と口をとがらせたとき
ルーズリーフに
野花が咲いたのかと思った
息づかいのリズムで
少しだけゆれる髪と
同じようにさらさらと走るペン
の後に花が咲いたのかと
あ ....
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しから

「  」

って聞こえた


それが
はじまりで
それで
おわりのようだった

結局
きみにとっては
ってつぶやいた
空 ....
ここにはもういなくなってしまった

ひとたちが

ときどき浮かんでくる


そのたんびに僕は

夕焼け 夕焼け

って詩を書き始める




いないいないばぁ
 ....
十年経って
ようやくわかった
窓はない
最初からなかった


{引用=向こうのひと
と思っていた
向こうの世界だと
思っていた
よくわからないまま
手を振った
まだ会ってもいな ....
つながらない

   つながらない

      つながらない

きこえない    つながらない

   きこえない

      きこえない

とどかない    きこえな ....
梅昆布茶さんのAB(なかほど)さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穂渡り- AB(な ...自由詩8*21-11-24
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彦根湖岸- AB(な ...自由詩421-9-16
おぼろ_R- AB(な ...自由詩221-8-26
子ども王と影- AB(な ...自由詩221-7-7
ミリンダ- AB(な ...自由詩3*21-6-28
よっつの梯子- AB(な ...自由詩8*21-4-20
さくらはさくら、で- AB(な ...自由詩12*21-3-25
もったいない- AB(な ...自由詩3*20-7-19
梅雨も明ければ- AB(な ...自由詩9*20-6-30
口だけじゃんと言われても、何度も- AB(な ...自由詩13*20-3-9
Physics_Note_3- AB(な ...自由詩720-2-2
ミシガン・レリックス_3- AB(な ...自由詩10*19-11-30
あ、- AB(な ...自由詩15*19-11-19
そよぐ- AB(な ...自由詩10*19-10-24
帰る(五月雨降られ)4- AB(な ...自由詩7*17-5-5
雲雀- AB(な ...自由詩817-4-30
いないいないばあ- AB(な ...自由詩7*17-3-18
窓はない、最初からなかった- AB(な ...自由詩4*17-3-11
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ- AB(な ...自由詩7*16-8-21

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