五月の風
信天翁

      裏庭に面した
   ガラス戸をあけると
冬のあいだ 我慢していた
   レィスのカァテンが
    待ちわびたように
 それは見事な波を創って
        (そして
    晩春を喜ぶように)
 ゆっくりと踊りはじめた
  優美な踊り子をまねて


自由詩 五月の風 Copyright 信天翁 2017-05-14 14:46:17
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