ひばり讃歌
吉岡ペペロ

あした生きていたらひばりは80歳になる

酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ


レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う

死体としてならべられ白い布を顔に被されそうなところを

母親が断固として拒否し治療にまわされ九死に一生をえた

それは聖霊と魍魎に満ちた宗教的体験であったに違いない


あした生きていたらひばりは80歳になる

酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ







自由詩 ひばり讃歌 Copyright 吉岡ペペロ 2017-05-28 19:54:56
notebook Home 戻る