朝昼(夕方)夜
左屋百色

朝、
虹がでていたので
一応手をのばしましたが
一色すらつかめませんでした。
なので、
わたしは詩人をやめて
花になりました。

昼、
わたしは
アスファルトには咲いてやらない。
詩人に見つかり言葉にされる。
なので、
詩人の死角で
勝手に咲く花になりました。

(夕方)
花であるわたしは
美しい言葉も汚れた言葉も
色々と捨てました。
近所の空き地に捨てました。

夜、
捨てた言葉が現代詩となり
わたしの後をついて来る。
投稿しろと言ってくる。
なので、
わたしは花をやめて
詩人になりました。

帰り道、
虹はとっくに消えていました。
花はまだ咲いていました。
なので、
この事を投稿しようと思います。




自由詩 朝昼(夕方)夜 Copyright 左屋百色 2013-06-12 13:29:43
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