すべてのおすすめ
鳴かぬなら 俺にだけは迷惑をかけるな ホトトギス
「とりあえず」
春の月恋失ってアド削除
「スマフォも」
四月から平日六時カシオ鳴る
「8%」
遠足のおやつの予算税抜きで
「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり
振られても降られてもなほ通ひ舟
恋をして綺麗になってまた泣くね
気のせいかあの子の声がこだまする
フラれてはヤケ酒飲んで会社行く
彼岸花私の恋を浄化して
あの花の名前忘れて久しきは
....
水門
ニクソンを食ったポストがアマゾンに
劣化
脚点々カネボウ要らず白ナマズ
黄昏にA.I.少女降り積もる
君纏う鈍色緋色の幸福を
うず高く重なり合っていい匂い
貴重品(遺伝子組み換えでない)彼
禍々しスイッチ切ってハエ眠る
腕 ....
天階を夏目雅子よ駆けてこい
星ぜんぶ吹き飛ばしちゃえ加賀まり子
ついてくる月はおっぱい石田えり
美保純とさしつさされつ十三夜
あっ晴れに川上麻衣子すっぽんぽん
....
武人なら品性もともに磨くべし
投資家は業の深さを想うべし
人生は生きる仮説と思うべし
打算の果て大損もらう配当金
東京五輪まともにやれるのJOC
十七歳だったあの日も曇り空
ブランコが揺れているのは誰のせい
メールでは伝わらないね よし祈る
青空を憎んだだけで大惨事
綾波のとてもリアルなかぶりもの
永遠のような ....
地縛霊でしょうか いいえニーチェです
リーゼントよりもアフロね よく燃える
げんじつがはろーとわらう はろーとかえす
剥き出しのナチュラルメイク愛のため
人妻じゃないけど団 ....
才能がない!
パクるんだ 自作気取りの オマージュ
ネタがない!
探すんだ 古い日記の つらい恋
うけない!
晒すんだ みんな大好き 自虐ネタ
哀しみの法則なんて大嫌い
悪夢でもここにいる人僕の妻
バーゲン会場彼女の汗の美しさ
命懸けの恋も今では金次第
給料日嫁のまゆ毛が吊り上がり
ラブレター書き間違えたとまだ言 ....
たまの休みに猫と相撲をとる自由
恐竜も出演前の薄化粧
リアリティ短歌の巨匠におしえられ
猫じゃらし遊んで暮らす迷い人
不可解を不可解にする朝メール
蠅が飛びふと習性で追い ....
恥かしや 後で見つかる 誤字脱字
本になり 修正できず 涙の日
またやった 読みなおしても 見つからず
政争を清掃したい総選挙
いっそのこと水曜どうでしょうを党名に
迷走を瞑想している居眠り議員
お互いを先生と呼ぶ別世界
復興の名前に隠れ無駄遣い
国の首締めても官僚生きてゆ ....
旅立ちの原点そっと触れる爪先
手のひらに残ったものをかぞえる秋
虹のこびと遠く笑ってさかだちしてる
年月の更けゆく日々に聴くラフマニノフ
宇宙翔けるもの星座のしずく夜に流れ
....
鳴っている時の谷間に銀の風鈴
指とゆびはかった遠さに秋深まる
いまだって氷河時代とナウマン象
秋待たず逝った母の置手紙
自由という名の束縛それが恋
テクノポリス独り歩くて ....
浅漬けのみずみずしさに添えた愛
藍色のなすの深みに更ける夜
やさしい夜芋焼酎に月映る
月わたりゆずの香りの君が居て
君知らず白菜のしろのしたたかさ
米麹べったら漬けとなじ ....
今畜生と思いながらも正すひげにゃ
生い立ちを考えずともいまだって野良だにゃあ
魚なんて人間が決めた好物だわさ
本当の猫のゆめをみたいよる
ブロック塀も少なくなって歩きづらいにゃ ....
ふるさとは選挙のときだけおもうもの
震災より選挙にそなえる身の軽さ
国民のためってどこの国だっけ
国会中継やるたび下がる視聴率
議員報酬出来高制にしたらいい
金バッジ相続 ....
増毛剤カタログふえても髪増えず
亜麻色の髪の乙女に足踏まれ
夜が来る妻の叱咤の恐ろしさ
おじ散歩犬と一緒に立ち小便
借金のかたに妻をいらないか?
足摺岬とこずれの母思い出 ....
洗濯機原始の海はこんなかな
誰置いたプリンタの上にコロッケが
結露した窓にトマトと書いてみる
掃除機を撫でているうち日が暮れた
お布団を取り込みはんぺん買いにゆ ....
届かないところに百個呼び鈴が
対岸で家が燃えてる渡し守
トランプを男と女に分けなさい
食洗機生きてたものの音がする
豊胸手術する人魚姫二十歳
おじいさ ....
人混みでぶつかる肩々目だけが合わない
添え木して 何とか立ってる やじろべえ
蝋燭が削れる音がずっと、ずっと
眠る前バイバイと言う私の子
焦点の端でものを売る本 ....
路地裏を抜けるとそこは黄昏の国
鮭の半身が海へ帰りたがつてゐる
今しがた刺身が自殺したと云ふ
亀を何匹積まれても此処は売らん
傷痕に潜むバクテリアいちや ....
宙返りしてみても秋深まらず
空腹に飴をあてがう午前2時
鈴虫よ鳴くは勝手、泣き止むな
ぱ
兼好もパソコン閉づる月夜かな
チャリ停めて私も月とパソドブレ
休閑地パンパスグラス 南米かっ
ら
まろまろと夢見る女ほどの月
夜の深さすいっちょ優しく刻みいる
こおろぎの ....
この雲は 秋コレクション 網目織り
千早振る蛇を殺して猫眠る
美しい人を殺した怖い人
好きだった歌を忘れた四畳半
窓の外はあらゆる事の起こりうる
枯草熱試合終了五分前
ていねいなしらない人の顔写真
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