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生まれて初めてネット喫茶へ行って
ベッドのように深くもたれかかる事の出来る大きな椅子に座って以来
僕は椅子に深く腰掛けるのが好きになったのかもしれない
いつかあの椅子を買うことを夢見て

そ ....
君が引きずっているのが
くだらない過去だというのなら
そのまますりおろしてしまえば良い

君が隠しているのが
誰も知らない色の絵の具だというのなら
そのまま足跡に垂らしていけばいい

 ....
鳴かぬなら 翼で示せ ホトトギス
空を睨んで 星を黙らせ

鳴かぬから 翼を広げた ホトトギス
温もり手放し 愛を求めた

鳴かぬけど 月夜に泣いた ホトトギス
かつての遠き 梅の実 想 ....
鳴かぬなら 俺にだけは迷惑をかけるな ホトトギス 詩人は誰もに見向きしてもらえることを望んだ
私たちが時に異性を恋人として求めるように
己の詩を聞いてもらえる事だけを願って生きていた

書いて 書いて
時に声を張り上げ詩を詠って
己の周 ....
理性と衝動

その二つの直線に挟まれる時

感情はあらゆる符号を失い

道なき道をたどるお前の標となるのだ
点数を受け取っただけの解答は思い出せないし覚えてもいない ねえもういやなのよ
脂の匂いでたるんだ男どもの顔と
画面の中のかわいらしいみんなを見比べる毎日は
世の中をこんな風にしたのは一体誰
いくら泡のような微笑みで満ちていても
私をぶつ手の感触が本 ....
優しいね けれどあなたも男なら 私に「好きよ」と言わせてごらん 失敗の過去片隅に追いやって未来待ってる今が幸せ 数字がまた一つ増していくのを
昔より 特別なことだとは思わなくなった

人の恩 もらうは易し 伝え難し
僕は人の気持ちを何に変えてきたのだろう

ランドセル 背中の家路に 刻む罪
すべて ....
原始の地球で生命が誕生するかのように
うなりをあげ ドボドボと音を立ててそれは始まった
新しく生まれる世界の器が満ち足りるのが待ちきれず
私はひざまずき成り行きを見守る

器の底はあっという ....
ねえねえ ほんの数時間
目を離しただけだったんだよ
いつも見慣れた帰り道が 帰り道が
まるで油で揚げる前のコロッケみたいだよ
これは地球が牙をむく季節 白い牙を
きっと家では揚げたてのコロッ ....
かすかな風は髪とタオルを揺らしただけだった
裸のまま 心のままで
僕は霧深き海を見下ろして立つ
光の行列の中で整理券を握りしめて
僕たちには 生きている間に自分の番がやってくる確証も持てず

枕もとに置いたステレオから流れる子守歌
横たわり抱きしめる音の羅列
星空から音がすると思ったこ ....
夏が去って幾程経ちました
過ぎ去ろうとする秋を見過ごして
今年も紅を知りそうにありません

赤や橙の雨の中
マフラーでお互いを繋いでベンチに腰掛けるのが秋なら
あなたの隣に座るのは誰になる ....
ちょっとした好奇心で
腕を切ってみた
痛み以上に
こみ上げる悲しみは痣になって残った

ちょっとした好奇心で
腕を出してみた
痛み以上に
運命の赤い糸が私にもはっきり見えた
時速60kmで闇の道を切り開いていく
光のはさみ
僕のはスズキだけど もしこれがスバルなら
僕だけの天の川を描くプレアデスになる

毎日同じ動作を繰り返す人工衛星の群れを引き離して
このま ....
五円玉 募金箱の底 金属臭 人の世渡る手垢とともに
熱き血潮 関東一円に縁無く 3,4がなくて 御縁なし
電動ミルで挽きたてのコーヒー 泡立つ表面が少しずつ収まっていくと
マグカップには雲の浮かぶ真っ暗な夜空が映しだされた
私の唇が音をたてないようにゆっくりと雲をすすっていく
そのまま月と愛の誓いを ....
拝啓 酷暑の折 いかがお過ごしでしょうか
僕は一足先に
夏に別れを告げるつもりです
今日の帰り道 揺れるススキの穂を見つけ
あと少しで訪れる秋が待ちきれなくなったからです
あの頃僕は 夏の活 ....
前に進めば
景色は後ろに流れていくように見える
だがそんなある日僕は
動いているのは景色の方だと閃いた
まさしく 世界の景色は
僕の足元のキャタピラで動いていた

僕はどこまでも歩いて行 ....
山から差す日差しで顔を洗い
谷から吹く風で口をすすぐ
毎日そんな素敵な朝を迎えて
岩盤浴の様に 大地に寝ころび体を清める

そう 人間がもし水を必要としなくても
生きていける生き物だったら ....
この人間社会で 僕達はたった二人猫だった
その学校なら猫でも入れるというから
僕は早速転入したんだ
それが出会いだったのだけれど
だけれど クラスメイトは犬ばかり
僕ら二人とも やかましく吠 ....
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
昼下がりの墓所の真ん中でひっそり佇むように
月の輝く風が木々を縫う森で森林浴をしてみないか
僕と彼らは互いを知らないけど
この星は全てに繋がりがある事を知っているんだよ

闇の中 闇の中と
 ....
ああ 地球には自然単位で
僕達を湿気と熱気で攻撃する為の
秘密組織みたいなものがあるのかもしれない
警察は何をやってるんだ

梅雨があんまりひどいと
そんな過激な思想にもなるよ
奴らは世 ....
人の心を物に例えるとしたら
ランプだろう

例えば
やる気ってのはランプの火みたいなものさ
燃え上がるそのさまは美しく
見る者にも強さを与える

だが頑張れば頑張るほど
頭も体も熱く ....
星が輝く夜空
私には
闇を切り取ったキャンパスに
砂を散りばめているように見える

世界に輝く星のほとんどは
ほんとうに
誰も知らない名無しばかり
彼らはただ静かに今日も
誰かに見つ ....
今日はずいぶん細くなったなぁ
月を見て自分の心細さと重ね合わせ
ちょっとした安心をおぼえた
僕は月夜にタバコをふかし
後ろへ放り投げて歩き出した

誰かの声が聞こえた気がした
後ろで何か ....
北大路京介さんのNeutralさんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生は風と旅- Neutral自由詩315-7-26
僕に足がある限り- Neutral自由詩414-9-6
鳴かぬなら_翼で示せ_ホトトギス- Neutral短歌314-8-18
自己中最高- Neutral川柳4*14-7-31
光と闇の詩人- Neutral自由詩714-6-23
感情の絶対値- Neutral自由詩5*14-5-21
落ちこぼれエリートどちらも行き来したぼくの答えが100点満点- Neutral短歌114-4-2
ある退職届に書かれていた文章- Neutral自由詩6*14-2-19
少年の日の夢- Neutral短歌314-2-16
時間の三権分立- Neutral短歌314-1-18
初日の出、365日- Neutral自由詩414-1-3
take_a_birth- Neutral自由詩413-12-24
冬が来たよ- Neutral自由詩713-12-13
露天風呂- Neutral自由詩313-11-19
エイリアン- Neutral自由詩513-11-1
あったかいね- Neutral自由詩513-10-30
リストカットと献血と私- Neutral自由詩613-10-28
- Neutral自由詩613-10-7
おかねのはなし- Neutral短歌213-9-16
ブルーマウンテンの夜空- Neutral自由詩713-9-6
秋を迎える為に作る花火があってもいい- Neutral自由詩813-8-31
would_walk- Neutral自由詩713-8-28
脱水症状- Neutral自由詩413-8-17
人間社会でも猫の事務所- Neutral自由詩9*13-7-29
劣等感のミント感- Neutral自由詩18*13-7-29
月が嘘をついた日- Neutral自由詩6*13-6-23
to_you- Neutral自由詩6*13-6-15
灯し火- Neutral自由詩8*13-5-18
星の砂- Neutral自由詩6*13-2-10
Enya-煙夜- Neutral自由詩7*12-7-13

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