珍しい生き物
はなもとあお

珍しい生き物


エスの出現が
気分で異なり
日常的にはごはんを食べるくらいの
欲動しかはたらかなくなって

自我が
経てきた年月の
グラデーションを成して
言葉にあらわれる

珍しい生き物

超自我という良心は
警戒心の強い監視役となり
柔軟な対応を
とれなくする

ゴワゴワの心を持った

子どもや
恋する奴や
理論的な性格や
おとこのこみたいな奴

何を言えば
どんな反応をするか
観察されてる
珍しい生き物

わらいかた
よくわからなくて
浮いてしまう
珍しい生き物

珍しい生き物が
珍しい生き物として扱われると
かなしい
珍しい生き物の

わたし





自由詩 珍しい生き物 Copyright はなもとあお 2013-07-27 21:06:09
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