ノーネーム
イヴ

大切にしまいこんだ昨日
両の手でそっとそっと
塞がり始めた今日
密やかにただ密やかに
目覚ましを掛け忘れた明日
もう、たくさんなんだよ
何かに追われて、何かをおそれて
夢さえもみれなくて
逃げ込んでみたユメの世界

退屈な日常なんて何処にあるの?
慌ただしく通り過ぎる人混みの中
色は何処へ消えんだろう?
ぼくは何処で生まれんだろう?
解からないくらいがちょうどいい
名前も持てないこの感情はきっと
自分である事のイメージなんだろうけど
色付いた景色の向う 退屈な日常
解かっただけじゃ辿り着けないよ
辿り着けば見えるかな 僕の色

灰色の昨日さえも塗り変えて
何の制約も無い明日へと
アラームは最大音量で
目覚める五分前の世界

夢から覚めれば今日も退屈な日常?
ユメから覚めればまた窮屈な日常?
名もなき僕の名もなき日常?


自由詩 ノーネーム Copyright イヴ 2006-12-08 03:48:53
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