すべてのおすすめ
闇は町を飲み下していく
水性の夜空と
夜行性の水が交わる
境目を覗き見るように
島の火から水平に引いた補助線は
離陸していく
それが星だと気づくと
線は頭上を越えていく指先だった

 ....
彼女のささやきは
太古の空に置き忘れた 君の本当のイニシャルであったり
気づかれぬまま 君を愛した風の名であったりする

彼女のささやきは
瞼にそっと置かれたぬくもりであったり
愛撫がすく ....
彼女は死んでいる
悲しくはない
はじめから光などなかった 
彼女は死んでいた はじめから
なにもかもが闇だった 
なにもかもが星でも なにもかもが糞でも同じことだ
彼女は包んで欲しいと言う ....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
落ちていた
ふちのない穴のなかを
空は役割を捨てたらしい
光はボレロに合わせてゆるゆる回り
白い猿たちは「  」の頭を転がして遊んでいる
飽きてしまうと時計の針を集め出した

君の手の ....
北大路京介さんの氷水蒸流さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜島へ- 氷水蒸流自由詩807-6-22
ささ- 氷水蒸流自由詩707-6-2
抱擁- 氷水蒸流自由詩507-5-29
屋根のない明るい部屋で- 氷水蒸流自由詩907-5-26
葉月葉- 氷水蒸流自由詩707-5-17

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する