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眠って育つ
オパールの空を割らないように
何で 出来ている
褐色の寝台で考えるこども達
指を燃やすキリトリ線の内は
何で 出来て いる
目を背けたい言葉の並びも
深層の海 ....
可能な限り開け放された
円い3つの堅牢な
窓枠から誘われて
無力に為る儘
飛ばされ来た庭
果実の花には
漂白のしろ
そして
滑らかに舌に添う
蜜のとろみは
翅をもぐより ....
あの人は嘘が吐けないから
エメラルドグリーンノ蝶々
をあげる
と云いました
きっと
キラキラが好きだと云えば
ラメ入りなのだ
と答えます
一緒に見た
アメリカンショートへアを ....
覗く穿孔の先
しろい魚がいて
半透明の皮膚を
鈍く光らせては
時々憂鬱そうにそらを仰いだり
恨めしく心火に身を焦がしたり
何時にか逃げてしまったけれど
伺う穿孔の先
しょう ....
智慧乃実の凹凸は
円い孔に嵌ると
憧憬の内に何百倍と膨らみ
何時か原型さえ支配するかと思われる
熟れたアーモンドは皆
障害無く通過する為の
放射線を刻み潤滑油を纏いて
孔を墜ちて ....
窮屈な暗室、限りの空が、
多い積もる微生物で埋まる。
ごちゃごちゃと、澄んで視得ないのはその為、
ではないと知っていて。
折り重ねた宿題は、
ノートと共に凡そ捨ててしまい。
セピア色に ....
「僕にも卵白を下さい。」
コロンと・初めましてで
僕の揺り篭は・形が違う
包まれずに・剥き出しで
凍えそうに・冷えるので
「僕にも卵白を下さい。」
透明な・箱詰めにされて
無数の視線 ....
そうしてノートを閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
季節も時間もとち狂った朝顔について、見てこなければなりません。
でないと、ほんの2ミリの成長を見そびれるとも限りませんから。
ええしかし ....
あかあおみどりまぜんたしあんき
震える色の後光を射して
さようならなんて手を振ると
いらっしゃいと手招いた
ひゅうひゅう揺らいだ放物線
かたすとろふぃ待っている
さいごのかお ....
ある夜から、ガラス球が衝突によって砕ける事さえ悦んだ。
哭いても仕様がないのに、ひとつにはなれないのに。
まるで知らない、仄明るい迷路を彷徨う内に。
はしり火、彗星の尾ひれ、その燐光を追うよ ....
なめらかに幼子の
桃に染まった柔肌の
質感と光沢は珊瑚
或いは
とろり新鮮な濁りなき
真に最初の一雫
甘い乳白は象牙
真似て
何れ程焦こがれて
唯身を染めて桃に白に
....
いつかメンデルがせんせいの言葉で
彼女に教えてくれたもの
にんげんにとっては
哀しい筈のもの
それはすぅいと風に揺らぎ
ふわふわ散ってしまいました
もう既にいみは曖昧
十字架 ....
剥製が
目先に
横たわっている
艶消しの暗い壇に、一枚ガラス(宙の数分の一、水族館の水槽よりは厚手)を隔てる。甘やかな怒声が響く部屋。
後ろ隣の二人連れ(性別はふめい)は、「私も飼 ....
北大路京介さんのICEさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
英
-
ICE
自由詩
4
07-7-21
虫籠
-
ICE
自由詩
3
07-6-22
エメラルドグリーンノ蝶々
-
ICE
自由詩
1
07-6-14
せんこう
-
ICE
自由詩
6*
07-6-2
An_almond
-
ICE
自由詩
2
07-5-29
ランドセル
-
ICE
自由詩
2
07-5-22
黄色い夢
-
ICE
自由詩
1
07-5-19
朝夕
-
ICE
自由詩
3*
07-5-18
the_swing_of_the_pendulum
-
ICE
自由詩
3*
07-5-16
導火の後
-
ICE
自由詩
6*
07-5-14
椰子哀歌
-
ICE
自由詩
7*
07-5-12
4つ葉の遺伝子
-
ICE
自由詩
5
07-5-10
百科博物館_改
-
ICE
自由詩
6*
07-5-10
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