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こたつの中で寝息を立てるあなたを今夜蜜柑のように剥いて。
口移しに食べる蜜柑あたたかいあなたの体温を味わう。
乱暴に蜜柑のへそ突き破るあなたの指じっと見 ....
「批評祭参加作品■オリジナリティ幻想・忘我」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=146495
相田 九龍
(題名の「」は ....
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
あたしは起きると夜になっていて、
サメザイはいつも、
「おはよう。」
とは言わず、
「こんばんは。」
と言う。
それは皮肉ではないのだけれど、
あたしには ....
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあ ....
あたしは河だった。
両岸の、
親族と参列者を満たす河だった。
あたしは、
泣いて、
泣いて泣いて泣いた。
やがて涙は両岸に溢れ、
氾濫し、
洗い流した。 ....
ムーミームーをポケットに入れて、
雨の街を散歩する。
ムーミームーは雨の子だから、
ポケットの中は大騒ぎ。
雨が、
ぴちょりと歌うたび、
ムーミームーも歌い ....
忘れものを取りに教室に戻ると、
男がいた。
知らない男だ。
若い、
ひどく痩せた男。
クラスの誰かの彼氏だろうか?。
男はあたしに気が付くと、
声を掛けて ....
午後からは雨なので、
傘を持っては出掛けなかった。
昼食の蕎麦屋から出ると、
案の定、
雨が降り出した。
色取り取りの傘が、
街に花開く。
わたしは蔓 ....
一。
どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
....
朝起きると、
夫の蟹を食べる。
水のきれいな土地で生まれ育った夫の蟹は、
沢蟹に似た味がして、
なかなかの珍味である。
蟹は大抵、
夫が寝ている間に、
湧 ....
犬小屋で眠っていると、
きつねのこんに声を掛けられた。
「どうして、
そんなところで眠っているんだい?。」
ぼくは、
わるいこだから。
そう答える ....
皮を脱ぐと、
彼女の触手は濡れている。
「…見ないで。」
そう俯く彼女の目は、
もう既に触眼で、
照明を落とした部屋の中、
仄蒼く、
ふたつ灯っている。
....
鼻を打つといつも、
はながみさまがやって来る。
はながみさまは襤褸を着て手に薄紙を持っていて、
薄紙はごわごわの紙とぬわぬわの紙のふたつで、
わたしは何故かいつ ....
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
....
目を覚ますと、
おちんちんがなくなっていた。
びっくりして鏡の前で確かめると、
やっぱりおちんちんがなかった。
おちんちんの代わりに、
林檎の芯のようなものが ....
これはね。
あたしたち、
死ぬ時はきっと別々だから、
だからこうしてにぎって、
眠っているの。
ほらこうしていると、
あなたどくどくしてる。
あったかい。 ....
いまから。
戦争するから、
戦闘するよと言われたので、
ぼくは真っ先に、
一番高いところにいる。
ヤツを殺した。
勝った。
勝ったので、
ぼくは成り上が ....
そうね例えば、
あたしがブリトニーなら、
あたしのもったいぶった言い方も、
あなた、
関心持ってくれるのかしら。
あたしがどうしてこうなったのか、
あなたも ....
恋圧上昇高恋圧つらい恋には涙で憐分調整。
恋肝瓶詰め塩漬け涙で味付けしょっぱい失恋ちょっぴりね。
遠恋恋々年々えーんえーん未練三年練るば ....
第一印象。
「あああああ!。
やっぱりあの時思った通りのヤツだった!。
あんたってさいてー。
もうあんたと口きかない。
あっちいってよ。
....
例えば。
それが三人称で、
神の視点で書かれているとすれば。
神の背格好や学歴、
食べ物の好き嫌いから、
性的嗜好に、
初体験の年齢と相手とその満足度まで。 ....
「逃げよう。」
そう言われたので、
逃げることになった。
以来ずっと、
トメヲとふたり逃げている。
「アテ」というものがないので、
「アテ」もなく逃げる ....
一。
この春から、
駅の売店で働いている。
駅は人通りが多く、
適度に乱雑で、
我々が潜入するには最適の場所だと、
新人研修で総統が言っていた。 ....
ちくわのてれすこーぷ覗いて想うあの星ひとつ囓ってみたい。
土星くんはきれい好き今夜もシャンプーハットで入浴宇宙。
でっかい目玉を ....
夜はぴちょん。
月はぬくぬく眠りこけ、
ぽっかりお口を大きく開けて、
しずくを垂らして、
ぴっちょんぴっ。
月のしずくはほろほろほろろ、
夜をすべって、 ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
....
はたから見ればはだかかもしれないけれどこれがあたしの花びらです。
手折ってみたはいいけれど誘ってくれなきゃ蕾は待っているのにね。
造花の ....
あたたかいに誘われて、
陽射しの中へ。
ぽかぽかと微睡み微笑み、
ひだまりの中をひとまわりすると、
そこはひまわりさんの中なのでした。
こんにちは。
あ ....
北大路京介さんのPULL.さんおすすめリスト
(50)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「_でも蜜柑を包む手はいつだって五つに裂ける。_」
-
PULL.
短歌
6*
09-2-6
批評祭参加作品■「_この際なので批評祭の主催者をちょっぴり意 ...
-
PULL.
散文(批評 ...
4*
08-1-27
「_おちんちん電車。_」
-
PULL.
自由詩
8*
07-8-10
「_とまどうペンギンどもよ今すぐ羽ばたきあたしに続け!。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-7-28
「_悲しみはない。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-7-24
「_泣いて、泣いていない。_」
-
PULL.
自由詩
18*
07-7-13
「_ムーミームー。_」
-
PULL.
自由詩
15*
07-6-21
「_教室。_」
-
PULL.
自由詩
10*
07-6-16
「_午後は雨。_」
-
PULL.
自由詩
13*
07-6-13
「_人魚の涙。_」
-
PULL.
自由詩
13+*
07-5-26
「_蟹。_」
-
PULL.
自由詩
19+*
07-5-24
「_こんくんこん。_」
-
PULL.
自由詩
11*
07-5-23
「_彼女の触手は濡れている。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-5-21
「_はながみさま。_」
-
PULL.
自由詩
7*
07-5-1
「_こころころ。_」
-
PULL.
自由詩
13*
07-4-28
「_ポケットの中の太陽。_」
-
PULL.
自由詩
15*
07-4-26
「_ぼくはおちんちん。_」
-
PULL.
自由詩
9*
07-4-25
「_あたしのおちんちん。_」
-
PULL.
自由詩
8*
07-4-24
「_せんとうかいし。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-4-23
「_そうね。_」
-
PULL.
自由詩
5*
07-4-23
「_しょっぱい恋々。_」
-
PULL.
短歌
4*
07-4-21
「_恋印象。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-4-19
「_例えば。_」
-
PULL.
自由詩
9*
07-4-18
「_逃げル。_」
-
PULL.
自由詩
7*
07-4-15
「_春からぼくは、_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-4-4
「_天体感触。_」
-
PULL.
短歌
5*
07-4-3
「_夜はぴちょん。_」
-
PULL.
自由詩
10*
07-4-2
「_ひと、しずく。_」
-
PULL.
自由詩
14*
07-4-1
「_はだかのはな。_」
-
PULL.
短歌
6*
07-3-30
「_ひだまりひまわり。_」
-
PULL.
自由詩
10*
07-3-30
1
2
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