ねおん
青井 茜

泣きそうなくらい明るい夜には
いつもは蹴飛ばすだけの布団を抱いて
点けていないと眠れない豆電球を消して
音量最小のコンポで
 
胸に微震を送って
 
 
揺られた感覚になろう
目を開けたまま夢を見よう
閉まり切らない窓に手をかけて
温度差に指を折ろう
 
 
お気に入りの歌が流れた時には
 
枕に埋もれて耳を塞ごう
 
 
 


自由詩 ねおん Copyright 青井 茜 2007-07-24 01:36:09
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