雨樋
草野春心



  一日中、
  こわれた雨樋をみていた
  網戸にささって死んだ虫をみていた
  あなたがこのよにいきているなら
  わたしがしぬことはぜったいにない
  わたしたちのなかで 言葉が
  たくさんの叫びになっていくのをみていた




自由詩 雨樋 Copyright 草野春心 2014-08-10 14:50:52
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春心恋歌