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浮かんでは沈んでいく言葉達
言葉のありかは深層意識
漁師のように言葉に網をかける

網にかかった言葉は
時に楽しく
時に悲しい

最近は悲しい言葉ばかりが網にかかる

何度も 何度 ....
幼い頃の私
皆から愛されたいと
思っていた
永遠に不可能な事に
気付かさせてくれた
私を嫌ってくれた人達よ
感謝の意を贈るよ

とても魅力的な
マリリン・モンロー
皆から愛されたい ....
嗚呼そうだ

人ってイライラすると
舌打ちすると思い
普段はしないが
舌打ちをしてみた
いい気分にはならなかった

人っていい気分でないと
眉間にしわを寄せると思い
普段はしないが ....
治療しなければ半年です

そう告げられました


でも私は治療をします

そして半年以上生きます


生きます
『ミーハー宣言』

最近いろいろあるな
我ながら思っていた
坂本龍一氏までガンなんて
意気消沈してた
テレビを付けっぱなしにした

そうしたら閉ざされていた
感覚がよみがえった
お ....
アリスは うさぎに
不思議の国に
連れて行かれた

私は うさぎに
お馬の国に
連れて行かれた

アリスの場合
お膳立てしたのは
少女趣味の数学者

私の場合
お膳立てしたの ....
邪魔するもののない
桜の枝は見事に
川に伸びて行く
怖いもの知らずの
賢者のように

雨が降り注ぐ
水面に雨粒のいたずら
無数の円が形作られては
お互いに打ち消し合う
鏡面は形作ら ....
固いつぼみを こじ開けようとも
春を待たねば 時期早々
滲み出た 乳白色の液体が
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の
器に混ざり込み 静謐な
長方形の世界に留まってしまう


暖かさを待 ....
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 思想 認識
言葉の連結はほぐれてしまい
蒸発したみたい
沸点が低いみたい
気体になったみたい

言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味  ....
6年前
私の体の一部が切り取られた

時々 なんだかんだ 体中を調べられる
白衣を着た 爬虫類のような男性が
私に君臨して お告げを述べる

私の 感性 思考 理性
ずらしてずらしてず ....
あぜ道の草刈機の音

遠くに聞こえ 想像する

労働する人の尊い汗のしたたり

うなられた田んぼ そしてその へり

へりの必要美に心奪われる

水がはられた田んぼに思いをはせる
 ....
約束通り 同じ橋に辿り着いた

花冷えのお陰で まだ

ソメイヨシノは競っていた

所々 吹き出した新緑が 目に痛く

未来への想像の刺激となる

川辺は穏やかな戦場

はらり ....
数回 ドアを開け
椅子にストンと着地した
無数の とまではいかないが
たくさんのフィルムが
机の上に置かれている

挨拶を交わしたのは
とある男性

男性は私の血液の話をする
男性 ....
私は油性ペンが好きな時もある
泣きながら書いた手紙
泣きながら書いた詩
涙がこぼれ落ちても
にじまないから

私は油性ペンが嫌いな時もある
「これは私のものです」という印に
布に名前を ....
煩わしいのです
自ら 血管の育成に
恐れの心を抱いているのです

そう 煩わしいのです
血は内にあるもの
外に現れないで欲しいのです

私の体は 内と外に
しっかり表皮で
分かれて ....
梅昆布茶さんの小川麻由美さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
漁師のように- 小川麻由 ...自由詩4*15-10-14
エゴ- 小川麻由 ...自由詩5*15-5-22
切なる私の願い- 小川麻由 ...自由詩3*15-5-21
余命の告知- 小川麻由 ...自由詩11*15-5-10
ミーハー宣言- 小川麻由 ...自由詩3*14-7-13
アリスと私とお馬- 小川麻由 ...自由詩5*14-4-4
消される鏡面- 小川麻由 ...自由詩5*14-4-3
花となって競い合う- 小川麻由 ...自由詩9*13-12-9
軽さと重さを行ったり来たり- 小川麻由 ...自由詩5*13-11-4
がん- 小川麻由 ...自由詩10*13-10-28
新緑の予感- 小川麻由 ...自由詩5*13-4-4
淀み- 小川麻由 ...自由詩4*13-4-1
男性は私の身体の話をする- 小川麻由 ...自由詩9*13-3-8
油性ペン- 小川麻由 ...自由詩9*12-11-13
安全なご飯の日々- 小川麻由 ...自由詩4*12-8-2

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