君の朝につながって
たりぽん(大理 奔)

雪が私の小さな夜に降りしきます
冷たいものを無限に受け入れて
静かなまま染まるのです
記号という名前だけをもらった
小さな星雲たちみたいな
街灯が青白く照らす夜です

星を頼りに渡る鳥は闇に嫁ぎます
天空の燐光がよわよわしく
たどる旅路を照らしていて
冷たい沼で眠る夜に
それでも遠いそらを
まっすぐ見つめています

小さな夜はきっと
まぶしい朝につながっています
雪に閉ざされた胸を日差しに
小指をからませとかすのです

だけれども、その窓を閉ざします
私の夜を続けましょう
冷たい沼で星雲を見つめて
静かなまま闇を受け入れましょう
この小さな夜の行き先を
君の朝に捧げたいのです

よわいまま生きていく、と
生き続けていくのと
指をからませた君の
輝く朝がずっと続きますようにと

ずっと続きますようにと


自由詩 君の朝につながって Copyright たりぽん(大理 奔) 2009-01-25 10:24:13
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