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すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
おとしよりが
せかせかと歩く少しウエーブした腰は
なにものかを背負っているからなのだろう

からっぽの両手を
少しきちんと膝においた
見透かされそうな私

夕日と一緒にどんどん進む
 ....
いいことがしたい
あなたが喜ぶような
なのにわからない
なにをすればいいの

いいことがしたい
ほめられるような
なのにわからない
なにが正解なのか

ぜんぜんわからないから
な ....
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

ど ....
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
服を捨てた
どんどん捨てた
着ていた頃の自分を捨てた

服に心をひっぱられたけど
ええいと切って
ばっさり捨てた

タンスはからっぽ
骨になったハンガーが
風にゆらりと揺れている
 ....
ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる

なまえをかこう
しるしをつけよう

星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ

空 ....
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している

私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている

ささえられたり
声か ....
意地をはったら息がつまる
背中がぴりぴり痛くなる

いったん意地をはると
ひきかえせなくなる
はらなければよかったけど
吐いた言葉をどうにもできなくて

残った意地とだきあって
折れ ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい

夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる

だれかを ....
春どまんなか
土からは
いきおいよく命がうまれてくる

その上にいる私は
押され気味にゆれている
風はあたたかい

どっちへゆこう
きまりきった日常なのにおもう
人って
どこから ....
道の駅で白菜を買う

むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ

水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
ハムスターは耳がいい
ささいな音も知っている

がじがじ がじがじケージをかんで
えさよこせ
えさよこせ

飼い主はねむってる
飼い主は怒ってる
飼い主は ナイテイル

やれやれ ....
巨大な扇風機をもってしても
私のなにもかわらずに
ぐるぐるとかきまぜられるだけのようです

この扇風機は私がもってきた
うまれたときからずっとずっと
かわれかわれと願いながら
この道 目 ....
乾いてしまった糊みたいに
あちこちぺらぺらめくれてくる
とじ合わせた心が
納得なんかできないと

空気はとっくに私を
包んでるのに私が
認めたくないことばかりあって
そりかえっている
 ....
夢みるために生きている
ひとは

かないそうもないといいながら
かなえたくてたまらない

うたうためにうまれたひとと
きくことにすぐれたひとは
空間をうまくシェアできる
かげをつれた ....
今日の新聞の隅々まで読む
いまここでなにが起こっているのか
私の足元を確かめる

外に出て
花に木に雲に空に
あらためて挨拶をする

ありがとうと
よろしくを

私 うまれたよ
 ....
星はかくれてる
いるはずなのにみえない
それだけで心細い
ひとりになったよう

認められたい
あっていいと言われたい
ひとことで
救われる夜

だれかがだれかのそばで
安心を得る ....
不自由です
水の中にいるよに

いらないものに囲まれ
いらないものを抱え込み
みてほしくなくて
みていてほしくて

一人になりたいひとは
みな
一人がきらいなひとです
今日の夢を支払って
明日にたどり着く

その繰り返しは
さむかったり
そっけなかったり

だからかな
風邪気味みたい
って君がいうから

部屋の中から見てる
出発前の月を
母の日がすぎて
枯れるしかないカーネーションが
花屋の奥に隠れている

ありがとう も
ないよ ね 
今さら

なんでもない日に
ぼさっと訪れて叱られようか
母にとっての子供でいた ....
交通事故にあった
車と車がぶつかった
人と人がぶつかった
ぶつけた人も泣いた
ぶつけられた人も泣いた

それぞれの
家族も泣いた
涙は
枯れるのだろうか

壊れた車は
ぐちゃぐ ....
田んぼのあぜにカラスが一羽
黒い背中を風がなでる

苗もゆれてる田の海を
一緒にみつめる
黒いカラスとこの私

なに色だろうか
この私
電車の真ん中で
子供がはなしていた
たちあがって
家族の真ん中で

みなは
耳だけいかしながら
きいていた
からだじゅうから
ききほれていた

キリストのように
子供は
予言 ....
心がからっぽになった気がして
あわててひっくりかえしてみた
ぱらぱらこぼれた今日から
太陽の匂いがした


少しすくって空にぬった
明日が生えてきますようにと
おほしさまの間に
しず ....
つまり愛だ

どんなものへも
愛があればゆるせる
ゆるせないこともまた
愛だ
憎しみさえ

イキモノに大きい小さいもあるか
祖父の言葉が重く
私には

粗末という言葉を教えたの ....
不安って石っころ
けっ飛ばして怪我をする

不安って曇り空
空気に触れて憂うつ

不安ってふわふわ
噛みしめても歯ごたえがない

不安な朝
理由をいえない
不安に包まれたコーヒー ....
もういいよ

ぜんぜんよくないくせにさ

もういいよ

終わらせようとする
それってなんなの

理由はあるけど
いいたくないの
いえないの

子供だからじゃない
大人だから ....
穴のあいたバケツみたい?
そんなバケツみたことない
ありもしないもの
あるように語る

雨がふったら痛くなる
この心の原因なんですか?
ありもしない
傷がぐずぐずいう

だれかが憎 ....
雨がよろいをとかす
ぴしり 心がひび割れる

雨の中歩いているのは
まるで自分ひとりみたいに

傘は
シェルターのように隠す
それぞれの顔を
背景を

雨はどこからきたんだろう
 ....
北大路京介さんの朧月さんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土鍋のこころ- 朧月自由詩1215-10-31
先達- 朧月自由詩415-10-29
このドアをあけて- 朧月自由詩515-9-15
足の裏側- 朧月自由詩615-5-11
子宝- 朧月自由詩815-3-10
脱皮- 朧月自由詩913-5-18
星の木- 朧月自由詩813-5-17
人型の空気- 朧月自由詩813-5-10
意地っぱりの花- 朧月自由詩813-5-5
黒い鳥- 朧月自由詩613-5-4
- 朧月自由詩413-4-27
食うか食われるか- 朧月自由詩1012-10-23
ハムスターは耳がいい- 朧月自由詩912-9-29
風の球体- 朧月自由詩312-9-3
はぐれたこころ- 朧月自由詩3+12-9-3
いい夜の空- 朧月自由詩1712-8-28
誕生日の朝- 朧月自由詩612-8-20
見えない星- 朧月自由詩412-6-11
水の中の花- 朧月自由詩912-5-21
夢旅行- 朧月自由詩412-5-17
赤い花みつけた- 朧月自由詩1112-5-14
事故車は語る- 朧月自由詩312-5-13
緑のカラス- 朧月自由詩712-5-10
ちいさな予言者- 朧月自由詩512-5-6
あしたの種- 朧月自由詩1012-5-3
その理由- 朧月自由詩812-3-20
風景の積み木- 朧月自由詩612-3-20
もういいよ- 朧月自由詩712-3-7
地球人- 朧月自由詩811-12-13
- 朧月自由詩711-10-14

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