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擦り切れた思い出ならばいくらでも 再生 再生 上書きできない

今はもう 懐かしいとか遠いとか 耳をかすめて 波の音から

一度でも あなたと海へ行ったなら 波の合間に溺れていたなら

白 ....
奪われた 赤いかさぶた 剥がされた また血が出ても 見ないフリした

手術した昔の傷に 口づけて 重ねて赤い傷となりたい

白い肌 「触らないで」と割れた声 口づけて消す 蒼い唇


 ....
回転する空から
星がこぼれた夜

間違って少し失って
傷口がまた開いて


どうして人は
手を伸ばしても星は掴めないのに
大切な人の傷口に
ナイフを突き立てることはできるんだろう
 ....
幻は所詮幻だと
嘲笑う雨のメロディ
耳に痛いリズム
もうなんにも聞きたくない

あなたの居ない部屋を
満たしていく雨の気配
水圧が増して
なんにも聞こえなくなる手前


性器がこ ....
あたしの心を

四角く切り取って

その風通しの悪い窓から

誰か

本心を覗いてよ
背の高いあの人の言葉は
いつだってやさしく降り注いだ
まるで霧雨みたいに
やさしく私を包み込んでいた

けれど滲んだ愛情は 蒸発してしまったんだ
今はもうあの人の言葉は
水溜りの上に浮か ....
干乾びたあたしに雨は降らない

必要とする者には
与えられない不条理


でも知ってた?
幸福って 身の丈に合った分しか
与えられないんだって


つまりあたしは
干乾びて ....
低空飛行の夜

損なったものなんて何もない

遠ざかる午後に

悲しみの痛み分け

あなたが笑った皮肉に
私も笑えればよかった
失墜した月
隠された罰
夜という欠けた楽園

互いに刻まれた
二重の螺旋をほどいて
貴方のその卑猥な指で


ほの光る白い乳房を
道標にして

黒く反り立つ墓標まで
二人 ....
狂い始めた思考を
自動制御できない


視界に映る全ては
モノクロームの日常


気違えた私が
何かしでかす前に


あの朝の幸福な
記憶の檻に閉じ込めて
 さよならまでは

 予期せぬ早さで

 うしなった未来たちが

 ななめの軌跡で

 落下していく
貴方の突きつけた言葉はナイフ

あたしの大事な部分をえぐる

愛でなくても

ただ純粋な遊戯でも

染み出た白い血を舐めて
雲の切れ間から日が差した時

林檎の赤が眩しいのは 罪のせいだ って気がついた

すぐに遠ざかっていくあなたに

また会えるかな ……なんてね

少しだけ夢を見させて 

 ....
いつだって 何もしない をしているの

ママは怒るけど本当だもん
ああ見えていつも

甘いモノを欲しがっている人だった

それなのに結局

私が差し出したものは選んでくれなかった

だから あの夜飲み込んだ金平糖は

今もおなかの中でイガイガ ....
この世界はフェイクだ

それなのに

あの人の言葉を信じてしまった

私は正気(ばか)だ
北大路京介さんの衿野果歩さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして、また波音- 衿野果歩短歌208-8-11
いつの間に依存した恋- 衿野果歩短歌4*08-8-3
Missing- 衿野果歩自由詩6*08-6-13
水底の死- 衿野果歩自由詩4*07-8-30
誰か- 衿野果歩自由詩307-6-16
灰色の海、透明な傘と- 衿野果歩自由詩6*07-6-11
幸福論- 衿野果歩自由詩5*07-4-16
帰る道なんてどこにもないのに- 衿野果歩自由詩207-4-16
罪と罰- 衿野果歩自由詩307-3-20
記憶の檻- 衿野果歩自由詩307-3-18
傍観者たち- 衿野果歩自由詩307-2-22
SとM- 衿野果歩自由詩307-1-3
罪とイブ- 衿野果歩自由詩3*06-12-24
言い訳- 衿野果歩短歌206-12-19
金平糖の夜- 衿野果歩自由詩6*06-12-17
Real_world- 衿野果歩自由詩2*06-12-17

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