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{引用=
あなたは 一滴の雨のしずく


あなたは、今日 それを知らない



雲のうち 母の子宮に命を得、
 社会という 海の器に生まれおちる
 歴史という 時の波にあらわれ、
 ....
{引用=
心の 光合成らしきものを
うしなった日


一人掛けのテーブルに
書置きをのこし
家出する




…そこは、街路のきえた荒地
枯れ葉が、錯乱したさき
風の音に ....
 季節の ものがたり
 訪れる ひき潮の音のすでに秋


{引用=
「「 髪をきるように
   ばっさりと 一つの季節は終わり
   ここに、誰もいなくなって
   それでも 次の遊子 ....
{引用=
森のほとりに
 もの言わぬ田は、ただひと色
 深みどり


稲穂がふかく{ルビ頭=こうべ}を垂れるのは、
 やってくる収穫の 
刈り殺されるものの 祈りでしょうか


 ....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました


たまゆら
 乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした


砂塵の風
 大いな ....
 空に むきだしの骨をさらす伽藍
「歴史」はいつも古びた建物を残していく


廃墟のあとにしか 平和が生まれることがないのなら
平和は、あまりに残酷な子


森は、朝にめざめ
戦いの ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
{引用=
さだめらしき願いを ひとつ知りました


六月の
嵐にひかえる空は
細心のあやうい平衡と ためらいに似た心地なさを {ルビ具=よろ}う


見あげれば
流れは岩にわかれ
 ....
{引用=
風のなか
春を{ルビ期=ご}す
ヴァイオリンの音が澄みわたる

重い冬の(に)
戸をおおきく 開けひろげ
はしり出す
雪が 光がはねるそのただなかへ

空はなまり色を置き ....
粉のような雪がふりだした

ながめるだけの 白い景色は、
確実なうつくしさと 堅実な
冷たさがある


雪はもう 私の部屋のなかにも
積もり始める
だから
私は、
青い柄のスコッ ....
{引用=
悲しみのふきだまり
時の塵が 雪のように
ふりつもった

私の父は、元旦の夜に亡くなりました
四十四歳
心臓のわるい 人でした

長いときの 時のながい あいだ
なぐさめ ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」

             ―――――― マザー・グース





マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
 ....
{引用=

閉ざされた
雪夜には
きまって本の中の
物語りへ
旅に出る
いつもそこには、
長い一本のレ‐ルが、
旅人の平衡を もとめ
走る
私は、一輪車の列車の
乗客
文字の ....
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
Agains 

今年はじめての 雪でした
足の下に さくさく 
冬の音がする

雪のつめたさに
舌打ちしたり
みなが冬をきらうから
少しばかり 冬は意固地になっていたりするのです
 ....
{引用=
 男士たちが 
屏風をもってきた
眠る女の 枕元にさかさのそれは、
薄の天に 雁が地を飛び去っていく


 踏み絵さながら 鏡のおもてに裸足をのせる
足元をみつめれば むこう ....
{引用=
もう その部落は

どこもかしこも 廃屋の群れで

蹴破られた雨戸の おくの闇に

置き去りにされた 悲しみの

諦めらしきものが うごめいていた

秋の透度をました  ....
{引用=
長らくご無沙汰しております


 要に結ばれた 松の葉が
 はらはらと舞っていたりするものですから

この世で添い遂げられなかった二人の 死骸の群れのように思え
いたたまれず ....
雨がやんだ
塹壕に 糞尿のにおいが」もどってきた
雨のほうがましだ



        ・



複葉機が雨雲のしたを飛んでいきやがる
俺たちのことを 見棄てるのか 

 ....
{引用= 
お気をつけなさい
今宵ばかりは、
死人たちの 郷愁が森に充ちる

丸々と太った 月 明かりが、短い影を落とした 

物の怪も 死人たちも往来を徘徊する夜
始まりは、痩せた  ....
気まぐれな秋の風に
そそのかされた 紅の葉が
舞ってみせる


 こんな日は、人恋しくて
街へでる
舗装された道は あそこもここも
わずかに 傾いで見えて
私は、足の爪をとがらせな ....
{引用=

 いつか どこかで
 すれ違った
 小さな縁
糸を手繰り寄せられ、
髪を結い
黴のにおいの
黒い衣を身にまとう
 行き場を失った 御霊が
 森を 来世を 
 彷徨って ....
{引用=
 うつむいてばかりいて、
気づきませんでした



 見あげると
すべてを忘れさせてくれる 秋の空がありました
ぬけるような碧の その広がりは
人の小ささを教えてくれるため ....
前ぶれは風のなか
雨のにおいのする
森は、騒き
心をみだす


      ( 誰もが平然と目をそむけるそこに、)


山の気はその密さをまし
やってくるものの 大きさをおしえ ....
{引用= 

鹿に小石をなげる

それを、食べてはいけないのです



野いちごに口を赤く染める おまえは
なにも知らず


動物の本能を ためされる
※線という 残忍な審判 ....
{引用= 

口を噤んでいたユリの
吐息はひとつ
羽衣をひろげるように
つぼみを といた
 

消え去らぬ
心の蒼いしおりを 想いださせる
白い芳香


純心を乱す 花のかた ....
{引用=

天蓋は燭光の水あかり
心をてらす 後后のゆらめき


ここは、光さえためされ 路にまどう
教室の窓外に 黒光りする鱗の群れが、
古代魚たちが、泳ぎすぎる」


ありふ ....
{引用=



海のむこうは
まだ 昨日という夜のやすらぎのなか
夏の 陽をすった赤い顔の子が眠る


男の顔をしはじめた お前の
ベッドのはしに座れば 薄暗がりのそこは、
青い ....
{引用=




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梅昆布茶さんの月乃助さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
子どもたちへ- 月乃助自由詩713-12-14
青いひつじ- 月乃助自由詩8*13-11-29
みなもの月- 月乃助自由詩813-10-8
ささげ米- 月乃助自由詩7*13-9-6
ユニセフ- 月乃助自由詩10*13-9-2
蜻蛉の泉- 月乃助自由詩1113-8-6
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
子午線をこえる風- 月乃助自由詩15*13-6-22
the_spring_in_Tchaikovsky_viol ...- 月乃助自由詩6*13-3-1
ポトフ- 月乃助自由詩9*13-2-18
誕生日- 月乃助自由詩7*13-1-13
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
月曜日うまれ- 月乃助自由詩812-12-17
「_雪国_」- 月乃助自由詩1012-12-15
星どろぼう- 月乃助自由詩13*12-12-11
FinAgains- 月乃助自由詩7*12-12-1
褥焼き- 月乃助自由詩7*12-11-29
753- 月乃助自由詩7*12-11-19
秋の便り- 月乃助自由詩13*12-11-15
墓標のはざま- 月乃助自由詩9*12-11-12
万霊節の夜- 月乃助自由詩13*12-11-6
シャネルno.68- 月乃助自由詩7*12-10-22
いつか月の眠る森で- 月乃助自由詩712-10-17
**_/紅葉/希望/夢/私- 月乃助自由詩15*12-10-10
弓の音- 月乃助自由詩512-10-3
野いちご- 月乃助自由詩7*12-9-24
失楽の花- 月乃助自由詩10+*12-9-14
水の時- 月乃助自由詩18+*12-9-3
Birthday_Card- 月乃助自由詩12*12-8-22
時雨の時- 月乃助自由詩14*12-8-17

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