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こわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん永いあいだ待たされ続け
いっそのこと青虫にもどろうか、と
いまにも
キャベツになりそうに思う。
耐えている桜が//可愛いい
....
ふかく強く
ひとりの人を愛した
唯一絶対の人と信じて
今日があった
ただ五月雨のように
哀しい瞳をした
少女ではあったけれど・・・
まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは
おいらは
さて・・・
ばっかりで
これまでやってきましたけれど
まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは
どこ?
....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころに。
翅は なんにも思考せずに
ただ
トンボのこれからをひたすら羽ばたいていた。
大きな樹の小さな木陰で
すこしばかりの休 ....
森のなかで消えてゆく向日葵のため息が
とてもせつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風をもういちど友にすることだ
光には影があり影のない光はない、と
たくさんの人が言うけれど
影の ....
炬燵に入って「行く年来る年」を見ていた沢井亜紀は、ふーっ、と大きなため息をついた。親元を離れ、このマンションの十三階で暮らすようになってもう四年になる。去年は、大学一年の時から付き合っていた男と二人で ....
おれの才能はただひとつ
きみをほんとうに好き、と
死んじまってからでも言えること。
玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋しながら光っているのはホタル。
奴が男でも女でもどうでもいい ....
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ
光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ....