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一週間前にがなりたてるように鳴いていた、蝉の死骸を見つけた。
こいつは実は長生きなんだ、騙されないぞ、と僕は思った。
この世は、騙される事が多すぎる。
ずっと彼氏は作らないと言っていた、大好きだ ....
つまびく。



つまびく。
とおい音がする。

海辺の砂の、さらさらという音にも似ていて、
夕闇の中、季節外れの蝉が最期の力でうたう音にも似ていて、



それでい ....
この頃、しょう油のCMにさんまが使われています。
まったく、私はさんまが嫌いなのに、
しょう油は好きなのです。
秋茄子ではいけませんでしたか。
どうしてもさんまですか。
 ....
恋をして綺麗になってまた泣くね


気のせいかあの子の声がこだまする


フラれてはヤケ酒飲んで会社行く


彼岸花私の恋を浄化して


あの花の名前忘れて久しきは


 ....
永久ニさんざめく
ハラカラのこえ
桜ちるちる
やらわらかいツチ
きせつはハジマリソシテ過ぎ行く
ハラカラ忘れえず
我ほころばせ
なぜかちょいまえへ
たいむすりっぷ家族で

シニマエノハハに家族で
あそぶ

またたいむすりっぷ
母は死んだまま
ただラストもらった本ビジュツノ、だけがのこる
クーが死んで



クーが死んで
クーが住んでいた所に花を置いた
そしてTVを置き
カーテンをつけた

クーのいない日々に
じわじわと慣れていく

これが「生活」 ....
生きていてよかったとぬか喜びをするときはあるよね
それでがっかりして
自暴自棄になるんだ

でもね
かみさまはみてござるって言ってね
やっぱり
生きててよかったって
また ....
触れられない


ウミガメの産卵をはらはらと見つめるように
あなたの泣き顔を見つめる私です
あなたは苦しんでいるというのに
私はあなたに触れられない
透明なのです

朗々 ....
来た道をちょっと振り返って、あの時の帰路まで戻ってみる。

なあんて事ができたなら。
あなたはわたしを好きになりましたか。
わたしはほんとに不器用で、わたしの恋すら気付かずに、
ただ ....
私はあなたを愛さない



私はあなたを愛さない

あなたは雨土に包まれない
あなたを信じない

私の世界には眩いくらいの星空と
晴天朗らか山々がある

あなたの効 ....
私 夢を見て
ほんとうに夢の中の夢で



強いあの子が


ふるえていた
私は怒鳴る。
不条理ないびりの習慣に怒鳴る。
すると季節外れの銀杏の黄色い葉が、
はらはら、はらはらと降り、
私の肩をすり抜けて体内に染み込んできた。
銀杏は尚もはらはら、はらはら ....
ぼくとつ



一人のぼくとつを見た
五十手前のぼくとつは
頭を低く低く下げ
ただ芸を身に付けようと
足掻いておられたもくもくと

「芸を極めるか
 家族を愛するか ....
雪の日に




しんしん積もる
雪の日に
私の命が降りてくる

私の分身
私の死体

しんしんとしんしんと
降りてくる

懺悔と
嘲笑と
甘えと ....
戯言



ほんとうに愛してんの?そいつを。

死にそうなときとんずらこくんじゃねーかアンタ。



と思ふクリスマス前、独り者。
病気を拾ったわたくしは社会に適応するために
必死で明るい人間になろうとした

でも限界がきたから
少し降りて
作業所に通い出した

それからだろうか

「はたらけはたらけ ....
弱として


私の子宮が主張する

私は所詮女であると

別段愛撫がしたいわけでも無く
だが時たま

私の子宮が

「私は女だ
 私は女だ」
と主張する
 ....
苦しみは注射以外いらぬ

父の死も母の死も
何もいらぬ

けれど苦しみは
私を愛しているのだ

飼い殺しの愛を押し付ける

いらぬものが
年と共にふえるのだ
ある朝私はプラットホームで

呆然と立っていた
木の椅子が隣にあるというのに
漠然と立っていた
周りは皆笑っているというのに

砂漠
砂漠だ

私はそう強く思った
 ....
色を知った男は
女に恋い焦がれる

金に酔った男は
金と堕落する

(ほんとうのきみはそんなじゃなかったのに)

人間は四角い箱にはおさまらない
育つ度に何かを捨て何かを ....
とうへんぼくが
ぼうっと立っている
とうへんぼくは
とうへんぼくなので
なにも考えていない
ぼうっと立っている間にも
鳥はさえずり
人ははたらき
とうへんぼくは
ぼ ....
牢獄が私の家だった
手枷をジャラジャラと鳴らし
監守の持ってくるまずいパンと汁を待つのみの
私はそんな女だった

ある日
男が来た
男は理解できない言葉を
とても丁寧に話 ....
風鈴の
風さわやかに
響けども
暑き昼間は
ただ眠りおり


唐突な
冒涜をなす
ご老人
後ろに誰が
ついているのか (風刺にチャレンジ。しかし現実の情報がまだ ....
ふざけるな。と一言残して去った男は、わたしの頬を殴った男は、いつもウイスキーの水割りばかり飲んでいた。
「馬鹿が一人減ったわ。」
ひとり呟いて頬をさする。
ああ、もうひとりの馬鹿はわたしだ。
 ....
戦争を知らない子供たち
に私はとても含まれる
ただ年を取り大人になった
だけども戦争をまだ知らず

お国のために撃ち合った
徴兵された男たち
脆い理想を背負わされ
愛する ....
ひらひらと水にたゆたう金魚
その小さな赤が目に焼き付いて
あの日の浴衣、後ろ姿をリフレインさせる

僕はあの子の白い手を見て
隣にいる誰かを見て
佇んだ
友人とたこ焼き屋に並 ....
馬の背に乗り駆けるは姫か
囚われの君そなたはおのこ
牢獄の窓には月が射し
枷を鳴らしてうずくまる
姫は剣を携えて
光る光る蛍の様に
向かう先には地獄があるか
だが
駆け ....
梅昆布茶さんの田園さんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はーどぼいるど- 田園自由詩6*14-8-17
つまびく。- 田園自由詩11*14-1-2
拝啓、- 田園自由詩1*13-9-4
- 田園川柳2*13-8-13
我ほころばせ- 田園自由詩213-8-9
たいむすりっぷ- 田園自由詩213-8-7
クーが死んで- 田園自由詩513-7-25
- 田園自由詩3*13-7-21
触れられない- 田園自由詩1013-7-18
- 田園自由詩6*13-5-12
私はあなたを愛さない- 田園自由詩3*13-4-15
私_夢を見て- 田園自由詩213-4-2
所感Ⅰ- 田園自由詩5*13-3-21
ぼくとつ- 田園自由詩11*13-1-7
雪の日に- 田園自由詩9*13-1-6
戯言- 田園自由詩4*12-12-23
はたらけ- 田園自由詩4*12-12-22
弱として- 田園自由詩6*12-12-18
苦しみ- 田園自由詩3*12-12-8
砂漠- 田園自由詩212-11-23
生きろ- 田園自由詩312-9-16
とうへんぼく- 田園自由詩10*12-9-5
牢獄の女- 田園自由詩512-9-4
短歌- 田園短歌212-8-25
馬鹿- 田園自由詩3*12-8-12
戦争を知らない- 田園自由詩111-8-23
金魚すくい- 田園自由詩2*11-8-6
とある姫の物語- 田園自由詩2*11-8-5

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