実
はるな
ねむってたら
枯れた実になって転がってた
拾われて
じぶんもとうとう
あつい釜のなかへ と
身がまえていたら
偉いのがきて
それは数には入らないよ
と言う
ぬるく ちいさいてのひらは所在なく
いやしい実をたまごみたいに包んでいた
それでも目を覚まさなきゃならないなんてあんまりだ
自由詩
実
Copyright
はるな
2015-12-14 21:59:18