夜が明けたら
もっぷ

あなたの真冬の冷え切った裸の手を
わたしはしっかりと抱きとめてあげたい
みれば指が崩れている
肉はぐちゃぐちゃ 骨が視えているよ
、わたし信頼できる薬局を知っているから
良いお薬を買って手当てしてあげる
夜が明けたらお医者に連れていくから
それでも もう、その痕は残る
生きている間ついてまわる
いびつなかたちの指を
今夜もまた 洗って 拭って
いまならばわたしはお布団を持っているから
神さまに感謝するときには
ほんとうに誠実になれる



自由詩 夜が明けたら Copyright もっぷ 2015-12-18 13:32:52
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