裸魂懇願
たけし

体は腫れ上がり冷え切っている
のに
魂は熱く燃えている
のが解る
俺はオマエを欲し彷徨う獣ノイズ
いよいよ遠退くオマエを
この世界の地平で

酸素だけでは生きていけない
 オマエは澄んだ水
水素だけでは飛べない
 燃える水のオマエ
奇跡の調合と保たれる調和の奇跡

プライドだの社会的決まりだの持ち出しやがって
そんなもの どこに書いてあるんだ?

俺にはオマエの本性が解っている
 オマエ、
 警戒心の強い
 淫乱で貪婪な
 輝く自己犠牲を隠し持った太陽

裸になれよ正直になれよ
一つ一つの人生は短い
今、燃え爆発しないで
いつ剥き出しになるんだ

俺を掬い上げてくれ
この蟻地獄から


自由詩 裸魂懇願 Copyright たけし 2015-12-14 15:52:08
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