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わたしたち
沸点が似ているけれど
ほんとうに少しだけ
わたしの方が低いから
こんな陽気な日は先に
蒸発し始めるのです
耳の中がゆだちはじめると
あなたがまだ穏やかに器のなかにくつろい ....
みどりの中の
しずかな牧場で
たくさんの友だちと
新しい方程式を
解いていた
ひづめやくちびるで
数値の軌跡を
なでてあそぶ
そのなめらかなラインをたどると
彼の口のなかに入 ....
わたしにも速度がある
誰にでもあるというからには
あるに違いない


とても遅い


祖母たちの
三度目の転生にすら
追い抜かれる


巨樹のさかえた森の
最後のらく葉 ....
緑の勢力図は
放り投げた紙くずにさえ
影響される
その草いろをゆらめかせる
ゆらめき
のなかにまたたく花々

広大な領域を
おしやられ、おし広げるのを
わたしが傍観したように ....
あむりたを
すすめられたのを
ことわって
でもどうしても行きたかった
金をつめば
舟がだせる


すべりだした舟のうえで
ゆめごこちの
ふなべりにほおづえする
はるか長い ....
ぼやけた視界に
おもわず無いめがねを指であげる仕草を
いくども繰り返すのも
ひとつの
刑罰のようだ

熱風と鋭い日射し

首の後ろの筋肉がじわじわと緊張している

またも無 ....
たっぷりの湯に
くびまで浸かって
こんなときに
銃乱射とか
爆弾の雨とか
不意打ちすぎるって
かんがえていた

この、
のんきさ
からだの疲れがとけてながれて
ざあざあさ ....
昨日
えびを袋詰めにして帰った

今日
生きているのはわたしだけ
そんな
圧倒的なわたしの
優勢がくりひろげられている日々
さびしい土地で同居しかけたえびをも
殲滅させるくら ....
おしつぶされて割れたはしばみの実が散乱している野のはてに

まだ泣かない人が立っている


私たちは割れた実を喰うでもなく拾うでもなく
この実の硬さをしりたいと
辺りをみまわ ....
殴ろうとしてあげた右腕をふりおろそうとすると
空気の抵抗にあたるさきからさらさらと砂のようになってかすんでしまった
なくなった利き手に呆然としながら、彼女をみると
殴ろうとしていた先の左 ....
北大路京介さんの遙洋さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファイン- 遙洋自由詩8*15-3-20
うらない- 遙洋自由詩9*14-10-10
菌類の先端- 遙洋自由詩6*14-6-7
遠いいくさ- 遙洋自由詩4*14-4-5
水真臘- 遙洋自由詩5*14-3-29
解放の前日- 遙洋自由詩2*14-3-14
銭湯- 遙洋自由詩6*14-2-22
えび料理- 遙洋自由詩7*13-11-25
十月- 遙洋自由詩7*11-7-31
うん__- 遙洋自由詩6*11-6-12

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