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僕らの靴で踏み荒らされて
黒くなった雪のような ――の送別
歩き辛いほど 積もったものも もうなくて
――だって やっぱりいないんだ
この感情にピリオドを告げる
机の上の花瓶
―― ....
五月のありふれた憂鬱に
からみついた幻
信じ切れない言葉が
ぼくの足首から離れたら
待ち合わせの場所で
君を待つとしよう
電線で休んでいる鳥は
手招きをするように
羽を広げ 羽 ....
空を知らないぼくは
うまく空というものを描けない
ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じているから
漫画の吹き出しみたいな形
あれを雲だと信じているから
今日も空っぽの卵の中で居候 ....