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風に体をあずけて
夜の海が見える場所で
れもんを浮かべた水を口にする
海から運ばれる潮風は体を少しだけ寂しくさせる
風に乗った冷たいしずくとれもんの香り
暗闇のむこうに何度も手招きをして
 ....
出来るだけ
あとを残さないで
この時間の流れの中に自分をゆだねて
明日で消えるようなあとなら
ただ一時の気まぐれの独占欲なら
この肌に何も残さないで

触れるのさえ怖い
そんな臆病なら ....
窓際に並べた氷がとけていくのを眺めていた
わたし以外に誰もいない
広い部屋の中で
ひざをかかえるように小さくなって
息を潜めて

日が落ちて暗くなっていく
とけた雫か
わたしを伝って流 ....
たまにだだっこする
平気じゃないのに平気なふりをする
夜ごろんごろんしてたかと思うと
朝にはしっぽをピンと立てて
行って来ますととびらの前で
一人で生きて行けるって宣言したさきから
 ....
血のつながりって何だろう
最近そんなことばかり考える
親子って何だろう
一緒に暮らして
憎みながらも愛さずにはいられなくて
口では文句をいいながらも手放せない存在
他人に迷惑と言われれば自 ....
ある日、ドアを開けるとそこには
私の知らない、子供が2人居ました

わがままで
まだ大人かどうかも分からない曖昧な存在の私に
自分の弱さを訴えてくる子供達

面倒な子ねと切り捨てることは ....
寂しすぎて、まぼろしが見える
愛してる
それは滅びの呪文か
この世は思ったよりも残酷で
どこまでも冷たくきれいだった
いつか見た氷の女王のように
心が凍り付いて
温かな鼓動さえ隠してしまう
一人で公園で鼻を赤くしてそんなことを熱心に夜空に語った

 ....
きれいな三角形の甘いスイカのてっぺん
ちょっぴり齧ってみた    
・・・甘い
ちょっと固くなった食パンの角
ちょっぴり齧ってみた    
・・・香ばしい
小さい時から手放せないウサギの縫 ....
北大路京介さんの暗闇れもんさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暗闇れもん- 暗闇れも ...自由詩607-6-2
残り香- 暗闇れも ...自由詩507-5-22
- 暗闇れも ...自由詩1307-5-22
ねこにんげん(9)- 暗闇れも ...自由詩3*07-4-17
親子- 暗闇れも ...自由詩4*07-4-17
大人になる日- 暗闇れも ...自由詩5*07-3-30
遠距離- 暗闇れも ...自由詩6*07-2-27
大人ずきん- 暗闇れも ...自由詩2*07-2-22
齧る- 暗闇れも ...自由詩703-8-10

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