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おみくじの凶とか
占いのワーストとか
軽んじる君は
向かい風など
もろともせず
両足で立ち
見定めた方向に
確実に
向かっていく
君の強さは
有りたいと願った
希望 ....
ささくれた指先
押し当てた唇から
滲むのは
深まった傷の痛みと
濡れた痺れ
説明書の
但し書きには
何の注意も
されていなかったから
僕には
僕の考えの及ぶ範囲
でしか
走 ....
鳥籠の空洞
闇雲に掴む
扉の把手
開け放つ
昨日の私
不調和の貴方
贄として
供物として
間引きを隠し
明日も知らされず
泣く意味も語られず
盈月を括りて
捧げるのは
....
群れを成し
一点を見定め
乱れぬ様は
予め組み込まれた
仕掛けのように
波紋がやがて
飲み込まれ
波間の一部となり
消えゆくように
石瀬に映る影が
揺れながら
あとを追う ....
袋小路を引き返しては
つまらぬ後悔ばかりを
噛み締める
たぶん
思い描くように
聡明でもなく
敏感でもなく
宛われたまま
哀れむほどに
愚かな存在なのだ
饒舌なほど
青さ ....