紙ヒコーキを飛ばす
君といっしょに。

すべるように飛べ、青空へ向かって。

梅雨のなかやすみに近くの河原で、
君の部屋でていねいに折った
ピンクの紙ヒコーキを飛ばす。

 ....
踏みしめる雪の靴音は
清らかに固められた冷気のこすれるような強情さで
色の薄い太陽と
水を透かしたような蒼の空

登校する子供達の歩道の
一本道が少しずつ踏みしめられて
坂下まで続く
 ....
気づいたら宙に浮いていた
気づいたかい?
僕はお空に浮かぶようにふわりふわりと

原色を忘れそうだよ

僕がはてた地上の事故現場とか、見えるよ、見えるよ

美しいボーダー波数の単音 ....
永年勤続 祝い旅行に 花疲れ
ハムスター わたしのツレだよ 麗らかに
インコちゃん ハムスターとも 春来たる

息子がね 結婚しようかって 春の風
そうなんだ 見れたらいいね あれやこれ
 ....
それは無条件にすり込まれた
教室の歪みに着席しても
開いた教科書の羅列が
惑うことなく正確だったように

正しいか錯誤か
二択だったセカイ
篩いにすらかけられず
それは無条件にすり ....
始動しなければならない
朝の音楽は嫌いだ
迷い込んだ倉庫にはモーターの大きな音
無表情な事務員の女
ブルドーザーの運転手はガラクタを運び出し、入れ
足は行くテを塞がれた
気づかないふり ....
  ゆずちゃんが「こばやし おかあさん」と わたしよぶ

        三歳・娘に 幸せ教わる



    
  
命日に入院 成功祈願 墓参り
開頭術 縫合ホチキスって わたし文集?
もう出来ないね 畑返還 支度に出掛け
{ルビ十歳=ととせ}越え 冬バラ萩を 掘りあげて
故郷の庭 移植するのさ 生命よ続け ....
夜、貴方が明るい空を見上げて
「月が綺麗ですね」なんて言うから
「わたし、死んでもいいわ」と
有名な文句で返すの。

そしたら、貴方ったら
「お前がいない生活は有り得ない」
なんて、本気 ....
心臓が軋む音がする

そろそろ「換え時」か
僕は店の扉を叩いた

狭く埃っぽい店内
目の前には小さなショーケース
レジスター 天秤 キャンディーポット
店主は古ぼけたテディベア

 ....
からだをさかむけて
ゆうやみを聞く
このさきにそらが
あるとして、
だれも届かないとしたら
空はだれのために
くれている

すきだった
ものの名前を
おぼえている順に忘れていく
 ....
二十代も半ばになって、初めて詩というものを書いてから十年は優に経ってしまった。
あの頃のような瑞々しさを、私はきっとどこかに置いていってしまった。

駄菓子屋のラムネのガラス玉を、宝石箱に仕舞い ....
とりあえずのチキンは食べられてしまって
ぎゃばんのseasoningが恋しいクリスマスも近いし

ぼくのなかの騒がしい自由は休憩しているのだろう

忘れさられる歌を今日もうたっているし
 ....
沼のような底だったと思う
金貨を無くしそれでも
…這い上がらねばと試行錯誤から、身包みを捨てた
沼地が枯れた。
死体が多くて餌には困らないと獣たちはいう
喚起に飲み干される時間ならば停止 ....
6月23日

  このからだのなかに
  ながれているものが
  うそ
  にならないように
  てをあわせます



また、6月23日

  ことしも
  まだなんとかひと ....
二日前に会った誰かと
あのニュースを話題にする
滑りやすい床を歩く時
使わないギターでも背負ってれば

無敵不老不死
叶わない夢は夜見る
甘い水を汲みに行く
昼間はずっと叶った夢を ....
ほんとうの自分のことを
わかってもらうことは
誰かをそっとこころのなかで
信じるということでした

あの日を 
僕らが生きていること
すでに静かな風が通りすぎるように
深い森林と広い草 ....
「なんでこんな体に産んだん」
またゆうてもた あかんなうち

「どうせこんな体に産むんやったら、産まんかったらよかったのに」
またゆうてもた あかんなうち

うちがゆうた ....
>          161116
>
> 素敵な大人とは
> 嘘をつくのが巧くて
> 嘘だとは気が付かせない
> 詐欺師の笑顔に惚れた
> ....
貴方はもう眠っているんだろう。
そのかんばせに疲労と充足感をたたえて
閉じた瞼に縁取られるのは
かさついた睫毛か湿った青紫の隈か その両方か。

声を聞きたい。と
一人、ぽつりと呟いて
 ....
昼間なのに少し薄暗い北向きのカフェ
観葉植物の傘の下で
大きな背もたれのひじ掛けがついた椅子に深く腰掛け
背中の後ろ、ガラス窓から差し込む少しの陽射し
店内には静かにジャズ

まったく僕は ....
意識 溶け拡大していく
限りなく宇宙の楽音に共鳴し
混交する闇光 すべて受け入れ
委ねるのだ 保ち 鋼の強靱
しなやかな弓の強度に震え

私欲思考ヲ停止シ
死に思に詩の言葉の飛躍に!
 ....
おもいでのまちをとおりすぎて
おもいでのまちにかえる

おもいではとうにうせてあきのそらがひろがる
なんだかかなしくてくちぶえをふいてみる

おもいでのいちばではなにをうっているのだろう
 ....
聖なる頂きへ独り人は
己だけの荷を背負い
前のめりに一歩一歩、
あらゆる痛苦を受け容れ
寄り添う天使の気配に微笑み
螺旋階段を只ひたすら昇って行く

荷は鞭 、足は杖
天使は独り人を知 ....
失う
出会い
築いては
失い続けて
底を貫く本質
掴み取れたのか
沈んでしまうのか

進む船の舵取り主は
己が意志、病に抗う意志
沈んでしまうのなら仕方ない
精一杯やるんだ、もう ....
           160910

此所はどこの坂道じゃ
追分からヨドバシに向かうと
夜行バスの群れのエンジン音
残暑の夜を余計に暑くするよと
惰眠を貪る乗客達を僻目に
ヨドバシカ ....
          160904

えらくたんと釣れましたなぁー
太公望のお友達の屋根裏から
お魚釣りの道具が出てきたよ
といっても何十年も前の奴
平塚の浜辺でをイシモチを釣ったなぁ ....
土曜日の午後
少しけだるい空気の中で
僕の前に座る女と
その後ろの大きな観葉樹
いつも小さな女の話し声が
今日はより小さく感じて
僕にはいくつかの言葉を聞き取ることができない

それな ....
自販機で水を買う
百円の小ぶりのペットボトル
冷房の効いた車輌を待ちながら
冷たい水を飲む
汗が額から頬へ伝い
顎で雫となって
滴る
あたたかい風が吹き抜ける
ホームの日陰で
私は息 ....
何を求めていたのか
何を探していたのか
見えない
自分自身も見えない


詩に何かを求めたことが
間違いだったんじゃないか
そういう風にも考えた


詩を好きだったから
見えな ....
北大路京介さんのおすすめリスト(19150)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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慥かなこと- アザラシ自由詩4*18-3-22
キ萌え死タマエ- ツノル自由詩4*18-2-19
わたしに、しあわせ、ありがとう- さがらみ ...短歌1*18-2-13
焔俳句_4_千代の春_十句- 鵜飼千代 ...俳句6*18-1-8
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フラグメンツ/連音- AB(な ...自由詩10*17-10-15
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forever_dreaming- アラガイ ...自由詩5*16-12-5
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彷徨いの淵- 高林 光自由詩616-11-5
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荷と足- ひだかた ...自由詩216-9-17
魂ノ行方- ひだかた ...自由詩9*16-9-11
night_moves_- あおば自由詩3*16-9-10
星詠み- あおば自由詩2*16-9-8
フィカス・ウンベラータ- 高林 光自由詩7*16-9-5
天然- Lucy自由詩15*16-9-1
白紙の季節- ゴースト ...自由詩116-8-31

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