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凪の果ての
遠浅のアデンに垂れていた
ことばの鈎をゆわえた
誰かの想いの糸
深海の流れはつめたく速い
願望がのびきって
次つぎ崩れる
砂浜にうち上がることばたち
鮫の群れがねむるまで
 ....
高くて、広くて、硬くて
人工美にかこまれ
あなたがつかむもの
さめない夢

甘くて、柔くて、叫ばない
つるされた肉片
あなたがかむもの
人工の夜

空へと指をひろげる
人もまたひ ....


今夜わたしが
この傘にひらく雨を
きのう聞いた人
そこには星が見えますか

不安定な蛍光灯のように
意識がちぎれそうな夜
清潔な循環につつまれる人
ふくらむ海を感じますか
 ....
やわらかく包む結び目のすき間から
ほんのりと匂いくるりんごのまるみ
そんなことば

太陽を溶かした夜を柄杓からグラス
唇から四肢へと移す食卓の綺羅
そんなことば

まな板を叩く音
単 ....
毎日すべての珈琲が
あたたかい国
街の真ん中には日時計の柱
海の上で
狩りを覚えはじめた小禽
無人の駅を震わせるピアノ
なめらかな不発弾
幾何形体
迎える身体が
どんなに拒んでも
 ....
ねむりの底に ひと夜ひとよは
くすしき光 はしごを昇る
ほの昏い和音 床をはつり
膝におく娘らに みた夢は

夕暮れかさむ まつげにまゆに
花にあみ織り 山らにかざる
掴むあおい鳥  ....
春の雨に隠された怖れを彼女は見ている
幾つものしずくに映る逆さまの世界を
彼女は見ている

からだの動かし方は知らない
時代がかった衣装の代えもない
おひな祭りというものが過ぎて
誰かさ ....
梅昆布茶さんのsoft_machineさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠浅- soft_machine自由詩6*21-12-29
夜々- soft_machine自由詩5*21-12-24
- soft_machine自由詩521-12-16
ついったー- soft_machine自由詩521-12-15
いつまでも- soft_machine自由詩421-11-24
ねむりのそこに- soft_machine自由詩116-9-15
フランス人形- soft_machine自由詩20*08-3-29

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