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セロファンに透かした景色を不思議と笑う
揺れてるブランコの向こうから
「ここまでおいで」
赤いボールそのままにして
追われる流れに溶け込めば
いつものよう ....
輪郭をなぞると見た目より長くなる
そんな事を思った
海綿状の景色のなかを落ちていく錯覚
鉛筆を研いでる間に書きたい事を忘れてしまう
(何もしなかった日)
あなたと手を繋ぐ夢をみた
幸せな気分で目が覚めたけど
逆夢だと思い至ると
泣きたいような
笑いたいような
(青空だという事に気がつく朝に)
....
「あなたが居なけりゃ楽なのに」
何度思っただろう
疎ましくてたまらない
考えると腹が立ってくる
が
こんな事書いても
....
彼女の頭の上には小さな水溜りがあって
そこには綺麗な魚が棲んでいる
僕の額には小さな木が生えていて
その枝に、時々、小鳥が止まったりする
とかな ....
たわい無い事を考えながら
月を見てた
綺麗でね
泣きたい気がしたけど
すぐに乾いてしまうから
うーん・・
....
あなたは
僕の影を見つけてくれた
重なる痛みは
愛おしくて
切なくて
優しくて
この気持ちも
明日には
はぐれてしまうん ....
あんまり寒くて
鼻水が出た
そんな時
あなたが好きだと
ふと気付く
知らない内に致命傷
知らないのに致命傷
触れるな
危険
しかし治らん
悲しいかな
考えてしまう
風の音の向 ....
蛍光灯のタイムラグ
青白い光の中で
斜めになった椅子の
神経質な輪郭に
目を瞑る
「大丈夫?」
尋ねてしまう
ディスプレイ
我に返って
星空をみる
「よいお年を」
誰かに伝えたい言葉
今日は雪が降りました
吐く息も白いです
そんな当たり前の事が
少し嬉しいのは
....
逃げ水の中で魚が跳ねて
アスファルトが柔らかい
太陽は無関心な発光体
空はどこまでも遠く
僕は許されている
「だけど」 ....
星空をみてた
指で細い線を描いた
流れ星をみた
折れた花の茎のように
頭を垂れた
空が白む頃
帰りそびれた月が
少しだけ
....
ノートに「ごめんなさい」と書いたら
そのページを破って
紙飛行機を作ろう
夕日に向かって投げれば
しょっぱい気持ちで一杯だ
....
始まりと終わりは
いつも同じ場所な気がする
まるで
ブーメランみたいに
だけど
その距離は少しづつ遠のいていく
何処へ投げたか忘れるくらいに
....