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急がなきゃ。
と思うのだけど暗い。
思うように進めない。
あたりはいちめんの草むら、猫じゃらし、
ときどきひょいとバッタが飛ぶ、
川の向こうには何かが明滅している、しかし
その ....
牛が不思議に騒ぐ夜があるの。
台風の夜でもないし地震の前触れでもない。
乳に血が混じったりもしない。
虫が多いわけでもない。
まあ牛舎なんてのはいつも虫だらけだけど。
夜なのにもぐもぐ反 ....
白い波に足をひたして
海に走り込もうとするこどもをつかまえる
波に洗われる砂のうえ
何かの記念の石碑みたいに
ぽつんと残される丸い石
背の立たない輝く水に浮かび
ようやく息を継ぎな ....
一杯のお茶と読みさしの本と
夫と娘の寝息と膝のうえの一匹の猫
それが私には相応なものなのだと
私は知っていたしまた満足もしておりました
そんなとき
それは私の額に堕ちてきたのです
....
虫とはなんぞやという定義からはじめたら
いくら秋の夜が長くても朝が来てしまう
かといって
わたしもあなたも虫のようなものである
地球からみたらダニがたかっているようなもんだ
と知ったふうなこ ....
野太い声が
きれいな顔の整った唇から出ていた。
好きじゃなかったので
特に気に留めもしなかった。
ただ名前だけはちょっとイケてた。
死か、生か。
踊るのもあたしは好きじゃなくて
....
どこであろうと
浜は潮臭く沼は生臭いのだと知った。
ならば。よろしい。
塩水湖をぐるりとめぐるいかにも寂しい鉄道の
無人駅のそばに男は暮らした。
男はいつも自室でひとり酒を呑 ....
極楽や照らせば光る{ルビ蜚蠊=ごきぶり}も
持続可能な崩壊、夏。
botにも陰日向あり半夏生
汝が前の妖かし涼しくて夜更
真夜中のデパート小袖の手はゐるか
座敷ぼこ居ら ....
詩評がつらい……詩を書くのもつらい……書く自信、皆無なり。文章の書き方忘れた(笑。つらくて腹こわした。下痢ぴーである。すーぐストレスで下痢しちまうんだ、私は。とはいえ嘆いていてもしかたないんで、慣らし ....