私とクック船長
間村長

暗めの楽譜を渡されると
気絶する私は
塾で高熱を発したので
テレビの字幕を眺めながら
画面のサイズを変更した
釘を打ち込むと
氷は容易に破片と化す
旗を高々と掲げるクック船長は
服を部下に配布して
薬局を始める
すばしっこい少女が入って来る
高くて美しい絵が描けそうだと
思ってもクック船長は慎重に
私に相談して暗めの楽譜を読んでから
気絶して高熱を発した私を気遣うように
はたまたリードするかのように
高くて美しい絵を描き上げた


自由詩 私とクック船長 Copyright 間村長 2016-12-11 17:27:52
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