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春になったら
と
ブツブツ唱えていた
春になったら
もう覚悟を決めるのだと
シクシク泣いていた
春になったら
あなたは風の中走り去って
私の呼ぶ声に
振り向きもし ....
ふみこんではいけない
ひとのきもちは
このよにたくさんそんざいする
だれひとり
ふれてはいけない
じぶんだけのよるは
このよにたくさんそんざいする
しかしあるひ
じぶんのよるを ....
海を見たい
寒いことがなければ
今すぐ海を見たい
黒の中に埋もれるのは
よくあることだ
誰も助けがないのも
よくあることだ
“涙を流した分だけ 強くなる”
この言葉を実 ....
待っている
長い夜が明けるのを
波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら
地平線 ....
ここで出会ってしまったがために
空いたもう二度と塞げない穴
私たちは
元々は平行線だった
何かの拍子で
一つ重なり合ってしまった
これは神様も予想外
二人並んで歩いた雪の日は ....
告白した
付き合った
3日で振られた
大きい口開けて笑う女の子とは付き合えない。
ガサツすぎでしょ、ありえないんだけど(笑)
らしい!!!!!
もう大声で笑えないじゃないの
....
寒く冷たい夜に
悲しくならない人は
どれほど温かい人なのだろう
どんな温かい人がそばにいるんだろう
体いっぱいに
乾いた冷たい風が吹き
涙を拭って
それきり
呼び止められる
....
流れ星を数える夜は
一人寂しく冷たい黒
おやすみのあとの秘め事は
誰にも気付かれない
空の星を金平糖にして
食べていることも
誰も気付かない
約束したのだ
海のクラゲと
星がいな ....
制服を脱いだら
一体何が
私を
女の子だ
と証明するんだろう
外に飛び出たら
素直な気持ちを伝えたいと
思う気持ちも
霞んでくるんだろう
好きも嫌いも
簡単に言えなくな ....
冷たい夜に
悲しい言葉が一つ
私の身に落ちて
もう途方に暮れる
気分でありました
静かな街に覆われて
1人彷徨っていた
午前2時のことでありました
憂いの言葉は
具現化す ....
自分の時間は
有限であるから
あなたのためにも使いたいと
思ったならば
それは
それほど大切に思っている
ということである
目を閉じると
香る風は海の匂い
懐かしく思うあの日 ....
誰かの肩を持つことに
面倒臭さを感じる
好きとか
嫌いとか
私が決めることなんだし
誰かに寄りかかって
集め合うものではない
そういう大切なものは
簡単に言うことでもないし
....
愛に怯えた人は
自分の肉を食べる
そして絶望する
血の海の中で
欲と涙が拮抗する
その繰り返しを以って
死へと邁進する
暗がりに潜む
もう一人の私は
私を目隠しして
何 ....
ああ素晴らしき日常
私と君とを繋ぐのは
もう一筋の電気しかないのか
引き裂かれるほどの痛みを持って
私たちは寄り添うのだろうか
そもそも痛みとは何か
私の痛みと君の痛みは
同 ....
寒い
朝と夜と
青い
海と目と
冬の流星群の
波にのまれたなら
私はきっと
ずっと孤独だ
宇宙の塵となるんだろう
君があの時
言いかけたことも
忘れてしまうのだろう
人 ....
今度
あなたが見上げる空は
きっと満月だろうから
その日がやってきたら
振り向かないで
後ろを見ても
風が吹いているだけだから
一緒にしないで
今持ち合わせている気持ち ....
少し寒い季節になったら
愛おしくなる気持ちがある
簡単には掴めない黒い気持ちと
表裏一体なので
この気持ち達は
赤赤く丸みを帯びた
知恵の実のように
私を堕落させていく
ほ ....
新月の夜は
決まって聴く曲がある
深い海に溶けていくような
ピアノの音を
聴きながら
海辺に歩いて
拾い集める
黒の欠片
袋いっぱいに
溜まった黒を
涙と一緒に飲み ....
わたし ほんとは
エビフライ食べれないんだよ
アレルギーとかじゃないけど
嫌いなだけだよ
食いしん坊だけど
嫌いなものもちゃんとあるよ
わたし ほんとは
君のこと大事にしてい ....
とても悲しい気持ちに
なった時が前にあって
そこから海を求めるようになった
波の音を聞いて
潮風の香りを感じ
一粒涙を流したら
気がつけば
海に浮かぶ
海月になって ....
渇いている
ビシビシと割れた皮膚は
一目瞭然
渇いている
少しの言葉で
心が惑わされるほど
渇いている
渇愛を渇望しているから
今息をしていることに
渇き ....
駆けた
夜の夢を
君のために
その熱量は
人生で一番荒いから
足が燃えた
賭けた
指差す方向どちらに
行く方が正しいか
それに答えはないので
手のひらは燃えた
掛けた ....
君からもらった言葉が
小さな箱と
淡い青の紙に
包まれて
ひきだしの中に
しまわれる
悲しい時
泣きたくなる時に
ひきだしから
一つ取り出して
大事に大事に
抱きしめてい ....
海の向こうに
蜃気楼が見えたら
熱帯夜の中で
君の香りがしたら
お水の中に
海月が泳いだら
もう夏の終わり
あの日に
買った金魚は
傷だらけで元気がない
掬い上げた ....
つめをきった
爪を切ったの
もうあの人のために
オシャレなんかしないように
そもそも塗るのがうまくいかないと
イヤなタイプだからさ、わたし
塗ったり落としたり
面倒くさかったんだ ....
朝
君が
遠浅で
わたしを
呼んでいる
幸せなゆめを
見ていたいなあ
水がつめたく
感じる様な
繊細かつ
美しい
君の
夢
昼
私は
海の先
蜃気楼を
じ ....
僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ
いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものな ....
見知らぬ男に
いつかに刺された右脇腹
抜糸の痕と汗の匂い
蜃気楼を初めて見た夏
君がこの世に降り立った夏
今世紀最大の奇跡
真白で生まれた君
僕と同じ 驚愕した
右脇腹に抜 ....
お蕎麦を食べながら
昔の話をしよう
学生時代
君のタイプを盗み聞きして
私に当てはまることがないと
ひどくがっかりしたんだよ
もっと可愛くなれるように
お姉ちゃんに化粧してもらっ ....
枕に染みる涙は虹色
白いドレスがお似合いさ
そこに咲く赤い花
世界で一番の花
たまに食べたくなる首
一口試してみたいのさ
すれ違う時の
鼻にツンとくる香りは気に入 ....
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