すべてのおすすめ
<カレンダ・メッセージ>
十一か月前に
落書きしたのは
十二月のカレンダの裏へ

何と書いたか
思い出せずに
痛痒の中で
きみと過ごす一年の終わり。








 ....
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道

同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独

明日は何かいいことがあると ....
<二度目の初恋>

もっと 諦めることが
上手になったと思っていたよ

初めて好きになった人を 好きすぎて傷つけた日々
あんな思いをさせることは 二度とないと思っていた

もっと大人に ....
抜けた髪を拾い集めて
飲み干せもしないグラスを舐めている

あんなに昔好きだったスツールも
今は
あんなに昔好きだった本の墓場

指先であばらをなぞる
骨がある
皮が包む

あん ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
最近の子供は、外で遊ばない。
だからだめなのだ。
体も、心も、社会性も育たない。
家の中で、しょっちゅうゲームとSNS。
昔はこうじゃなかった。
最近の子供は、まったくだめだ。


 ....
<死の手>
足の先から順に触れてください
のどを最後にして欲しいから
最後に呼びたい名前が
あるものですから

あなたもそうで
あるように

あなたもそうで
ありますように。

 ....
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
■街灯の下■
ずっとそこにいたのですか
ずっと一人でいたのですか

私は何度
あなたを通り過ぎてきたのですか。





■氷■
私の中には氷があって
子供のころからずっと ....
限りの見えた 二人のそばに
新たな選択は見えていた

矜持よりも
恐怖に突き動かされた別れ
だからあんなにきれいな終わり方でも
後悔ばかりが湧き上がる

一人きり残されて
嘆いてばか ....
明けない夜はないと教えてくれた人は
暮れない昼もないとは言ってくれなかった

やまない雨はないと教えてくれた人は
永遠の晴れもないと言ってくれなかった

幸せの気配を感じるたびに身構える
 ....
孤独になりそうな気配の休日
無機物相手なら落ち込むような目にあうこともあるまいと
一番のお気に入りのマグを揚揚と取り出したら
見事に縦に一本ひびが入っている

見つけたのが夜でなくてよか ....
梅昆布茶さんのクナリさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不等号記号_など四篇- クナリ自由詩9*14-7-19
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩10*14-7-12
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
一人の帰り道- クナリ自由詩15*14-5-17
二度目の初恋_など三篇- クナリ自由詩2*14-5-2
あやまちの国- クナリ自由詩6*14-4-25
遠雷- クナリ自由詩21*14-4-14
バブルス_チルドレン- クナリ自由詩10*14-4-5
死の手_など六編- クナリ自由詩12*14-3-23
手のひらの設計- クナリ自由詩9*14-3-7
街灯の下_など六篇- クナリ自由詩5*14-3-1
首の傷- クナリ自由詩6*13-12-24
永遠を願う歌- クナリ自由詩11*13-12-19
水時計- クナリ自由詩5*13-12-15

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する