アニバーサリー
レタス

鬩ぎあう
調べと琥珀の液体に酔いながら
明日を占い
夜の帳に沈んでゆく

漆黒の陰から
死神が頬笑んでいるのを直感した

それでも
恐ろしさは微塵もなくて
親近さを感じ
彼と酒でも酌み交わし
明日をも知れない未来を語りたかった

彼はそれを嫌い
闇の中に消えて往った

地獄の門は閉じらてしまった
こうなってしまったのなら
自堕落でも生きるしかないのだ

そうだった
今日は新しい友を得た記念日
明日を射止める彼のロンギヌスの鋼は強靭で
負けというものを知らない
彼はロッカー
ぼくはバロッカー
真逆のようだが
静と動の違いだけなんだ

素敵な彼はまだまだ行ける
光年の彼方までも





自由詩 アニバーサリー Copyright レタス 2016-07-09 23:09:49
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