通り雨
ガト

空を黄土色に染めたと思ったら
一度だけ雷鳴を響かせて
通り過ぎた冬の雨

なんて足の速い雷神様だと感心しながら
窓を開けてベランダに出てみる

後姿を見ようと身を乗り出したら
忘れ衣のように虹が残されていた    


自由詩 通り雨 Copyright ガト 2016-12-09 17:31:00
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