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握りしめ
ぐちゃぐちゃになった紙に
伝えられた君の苛立ち を
手のひらで
そっとのばしてみるけれど
私には解読できなくて
悲しみが沁みだす
苛立ちと悲しみの染み込んだ
シワだら ....
許せ ただ一途に夢見た道を進んだ幼き我よ
笑え 自ら選んだ世界に敗北したか弱き我を
眠れ もはや立ち直る気配もない我が心よ
陽が昇ろうと
風が吹こうと
暗く静かな
隠れ家にて
光 ....
いつでも今を精一杯
いつも元気いっぱい
バイタリティに溢れ
色んなところに顔出して
目立って笑って
つながってくの大好き
という嘘を
ずっとついてきたんだ
いつでも今が精一杯
....
散らかった部屋
ばらばらの思考
見失われた意義
叫び出したいような
しかし叫ぶ言葉もなく
かろうじてため息が
弱々しい声になった
私はここにいるよ
忘れないで
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて
配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して
私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
怠惰の中に微かな決意
このままでは終わらないと
ではいつ
いつ立ち上がるのか
回り始めるのか
思考を止めた機械の歯車は
待っている
最初のごくわずかな回転の
きっかけの合図を
....
人に会いたいと思わなくなってしまった
先生は病気のせいだと言うけれど
いや昔から私はそうだったじゃないか
そのことにやっと気づいた
ただそれだけのことじゃないかなんて
たくさんの人とつながっ ....
気づいたら独りだった
あふれる思いは溶けあって
言葉なんていらなかったはずの僕らが
いつの間にか言葉を失っていた
思いは何処へ
澄ました顔でルージュをひく
君はきっとまだ気づいてい ....
ずっと思っていた
もし私に子ができたら
母のようにはしない
夢と希望を押しつけて
思い通りにならないと
はっきりと落胆の色を浮かべ
幼子にいつも顔色を窺わせるような
そしてあっけらか ....
年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた
つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね
それで
新年の抱負ができた
別に頑張ってないから
....
のに
はいらない
誰のせいに
何のせいに
したって
自分の道は
自分独り
せっかく
もいらない
誰に期待
何を期待
したって
彼らの道も
それぞれ
....