きみの王国には
ママとパパがいて
きみの法に翻弄されている

きみの王国には
どんなものでも住めるから
かえるもクマもお友だち
くるまも絵本もお友だち

きみの王国には
 ....
因果が 眼鏡をかけた男の統計的手段によって
幾何学的なネットワーク構造に編まれている

秩序だって組立てられたものも
カオスも情緒も彼にはいらなかった。

不合理と不可解
つまり必要なの ....
さて、私はこの気持ちの良い夜を吸い込もう。
満天の星空もろともだ。
あなたも私も輝ける朝を待っている。
何をしようが何もしまいが朝は来るのだ。

 
私はしばしば夜の香気に身を委ねる事があ ....
悲しい夢のなかにひたって
目覚めた後も
ムードだけは引きずっている
今朝もあなたはいないんだから

窓から流れこんできそうな
ミルク色の霧
ディテールをおおい隠す魔術
今朝もあたし ....
肉片になってはじけ飛んだ肉体は
まだ私なのだろうか
アスファルトの黒い石肌に落ちた
赤い塊と割れた骨が見える
肉が赤く骨にこびりついている

大量の血を流したことはなかったが
生臭い
 ....
妄想の糧まで尽きる月末に

腹を空かせた迷い子一つ

曖昧 実入る殻すら生らず

奇行 愚行を繰り返し

削れる魂さえも無し

マタニティーブルー今日もまた

孕む言葉に背を向 ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた

 ....
<クレームと改善>

・おはようございます(今は夜)

・こんばんは(今は朝)

・こんにちは(人類は汎用性の高い単語を開発した)


<メモ>

『真夜中と早朝の中間地点に ....
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
山道を登り終え頂上に腰を下ろす
夜が退くのだ
混沌とした明けの空に
雨がざぁっと降り始めた
差別心は放射能を含んだ後悔となる
街の中照らし車行き交う
それぞれの関心が行方である
私は腰を ....
毒づきたくて見あげたはずの
夕焼けが綺麗で
たとえわたしがポエマーでも
言うことなんか何もないくらい
それはあらかじめ完成された一編の詩となって
目の前に広げられていたから
もう死にたくっ ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ....
お好み焼きや焼きそばを食べるとき
ちょっとご飯をひとくちふたくち
甘い粒々がほこほこ踊る
毎日食べているのにびっくり咀嚼する

私はものぐさなので
精米技術の進歩
お米はすすぐだけ
ボ ....
花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ

何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった

 ....
貫いて、
まっすぐ空を貫いて
僕は僕の
生きてきた道を
証そうとしていた

この手を握りしめると
隠しようのない非力さが伝わって
けれどわずかに
意外な力も伝わって
 ....
子猫を拾った公園
子猫といっしょに
風を切って揺られた

おなかと片手にやわらかさ
ねむくなった子猫
あたしも目を閉じる

上がって下がって
上がりきって下がる瞬間に
子猫が爪 ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
はるののでツクシをつんでいるとき
かんぼくのあいだを とおりすぎるかげ
そいつはイタチだ

かんぼくのなかをのぞくと
なくしたスーパーボールや
ミニカーがみつかるにちがいない
イタチのこ ....
新幹線の窓から見る夢
これはわたしの通い婚
秋と冬と新しい春
心の軌跡とすり減った踵

愛することのうちに
二人だけの秘密を孕もう
散り散りになる言葉よりも
肌に残る温もりだけを
抱 ....
湿度を感じ 曇り空を此処に降らし
その灰色に害されない豊かな今の心を嬉しく思う

なんとものんびりとした時間を過ごすのだろうか
感謝は想うだけでは罪 そのようにも感じる

世の中に何が出来 ....
原題:愛し方 愛され方(2012-07-20)

互いの思う根 轍の下手から
幾度目の出会いに また幾度目の別れか
何を見つけ 何を得たか
「愛している」と貴方に 貴方だけに 言えた 
 ....
通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている おいで、

すべてを捨てる必要なんてないから
一時しのぎでいいから

おいで、

聴いてほしいことだけを
一緒に忘れてあげるよ

おいで、

誰だって孤独なんだって ....
終ったあとの優しい時間
静かな部屋の窓のそばに立ち
目を輝かせて新芽を食べる小鳥たちを見る

メタリックブルーの空は大陸の気配を感じさせ
風は少し冷たさを残すだけで
食卓には菜の花のお浸し ....
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ

 ....
【いとおしい 石】


真新しい制服をきて
さあ これから はじまりますよという玄関で
籠の鳥が けたたましくないていたから 鳥にも 
ありがとう 入学してくるねって 声をかけ
ただいま ....
あなたの重心が蛍のように揺れ動く度
私は喉の渇きを覚え、疾駆しては立ち止まる

世界が傾き星空は額縁を脱ぎ捨てる
遠い地平から、心臓を灯火に祈りを捧ぐ一群が
集合無意識の亀裂を修復しようと{ ....
抱きしめるんで時間止めてください
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみの王国- 千波 一 ...自由詩514-3-29
メモ- 佐藤伊織自由詩514-3-29
美朝- ヒヤシン ...自由詩5*14-3-29
ある霧の朝- 藤原絵理 ...自由詩2*14-3-28
不自然死- 木屋 亞 ...自由詩1*14-3-28
錯乱- 徘徊メガ ...自由詩2+14-3-28
宙の三原色- イナエ自由詩9*14-3-28
汎用性の高い単語- マチネ自由詩314-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
山道- 黒髪自由詩1*14-3-27
絶望はいつもまぶしい- ユッカ自由詩714-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
廻る軌跡- ヒヤシン ...自由詩10*14-3-27
ご飯を炊く- 灰泥軽茶自由詩1314-3-26
約束- 梅昆布茶自由詩1714-3-26
十字架の空- 千波 一 ...自由詩614-3-26
ぶらんこ- 藤原絵理 ...自由詩6*14-3-26
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26
イタチ- イナエ自由詩18*14-3-26
通い婚- モリー自由詩2*14-3-26
他愛のないかけがえのない- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-26
〈オブリビオン〉_染まり葉の下で- 黒ヱ自由詩1*14-3-26
通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている- 北大路京 ...自由詩814-3-26
おいで。- 千波 一 ...自由詩414-3-25
未練- いぬぐす自由詩1*14-3-25
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ- Lucy自由詩22*14-3-25
いとおしい_石- るるりら自由詩18*14-3-25
◎インソムニア- 由木名緒 ...自由詩9*14-3-25
抱きしめるんで時間止めてください- 北大路京 ...自由詩214-3-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526