長距離ランナーの
100%の全力って
98%出し切る力と
2%の余力を
温存するってことかな。

人を信じることって
98%本気で信じて
2%は騙されてもいいと
覚 ....
テーブルクロスが
一瞬にして失せたけれど
食卓の上に置かれた
皿やグラスは
微動だにしなかったので
私たちは
それについて話すこともせず
もちろん
見つめ合うこともせず
そのまま
 ....
(善いものも悪いものも美しいものも醜いものも高いものも低いものも、平に成りますように、祈りを込めた反証)

8-octo Pulse
紙に記された文字を読み上げる
それは神示、
拍動を失 ....
猫の寝息は
眠りの根
夜もよろめく四つ脚お化け
可愛い蛙は冠おろし
月をまるめてまたあした
雨樋は 壊れているので
わたしたちは
きちんと運ばれることができません

愛してさえいれば
正しくなくても
許されると思っていた
傲慢でも

思っていた
ひとつも本当でなく ....
化粧を落として イヤホンを付ける

携帯電話と小銭入れだけあれば十分
ポケットに押し込んだ

眠る夜の町 僕は歩き出す

人気のない公園

120円のチケット
空になるまでは 誰にも邪魔させない

 ....
ダージリンティーに
浮かんでる小指の面影を
タンバリンを割るみたいに
掴んでおきたい
二階堂って名字が
妙にイカすから
ツーバスを踏むみたいに
連呼してやりたい
きびだんご作ってよと
 ....
 冬
誰もが道行く姿に目をみはった
くすんだ家並の下町
それは何よりも奇異に映えた

女は山の手の私立病院に通う
病人ではない、看護師で
給料とボーナスを貯めて八年
恋人のひとりも作ら ....
車窓を過ぎる町並みを見つめるたび

そこにある暮らしに自分自身を嵌め込んでしまう

そしていつのまにか

胸を騒がせながら幸福について考えている

その書家の作品のまえで

わたしは車窓を過ぎる町並み ....
おもい
おもい
だして

ゆび
くち
いと

くびに
ほねに
にしび
ささやく

ずっと
とおい
うみで

きえていった
みどり

さがして
さがしても

 ....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口

ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
 ....
ある夜 それはそれは窓の会話がひどくうるさい夜に
乱暴な風に乗り なにかが天井から落ちてきたようだった 

パーンと心地の良い音を鳴らし 森丘の低い頂上にやってきた
あたりは靄がかかるように  ....
泣きはらした顔を凍らせたいのに
きれいな星がぼくのそばに
どんどん墜落する夜で
つちぼこりが目に染みる


感受性を死守したいだけ
ぼくの左胸に生える樹も
切り口からどろどろと泣いてい ....
中指がスマートフォンの画面こすっても音なんかでない
たぶんそれが重星だったらチキチキって音がする
近づきすぎたらキチキチキチってのに取って変わるから
ラーメンがのびる前にそこの箸取ってよお願い
 ....
横殴りのことば
ひ び 割れた
       音 階

吹きっさらしのあなたの庭で
  浮浪者のよう
わたしは 火を焚いて 鍋をかけ
  煮ても焼いても喰えやしない
     虹色の肝 ....
箱の中に入っている人のこと
何も知らないのだがな 
どんな仕事していた人か 
どんな声で話す人か
葬式だから来いと言われてやってきたけれど
母の従兄弟と言われても 
母はとっくに死んで ....
他人の詩ばかり読んでいると自分の詩が書けなくなるよ。
僕は優れた批評家には成れないのだから 。
クリスマス君が隣にゐる奇跡 ビニール袋で
猫を作った
5歳のきよ君が
モミジの手をつけた
顔があるけど
透明
落ち着きのない子猫
風が吹くたびに
出窓から飛び降りてる
あかい
甘い
すっぱい

でも耳がある

かわいい
ニャーオ
ゴロゴロ

でも
美味しそう

ねこ
食べちゃった
すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?


ソンナこと アノ人に聞いておくれ


いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
 ....
人生に設定した目的に向け 
一直線に生きていける人はあるまい
散歩先に目的地を設定しても
一直線に歩いて行くことはない

前方の橋
大型犬を連れた女性がこちらに来る
わたしは 当然の ....
様々なモノ達がきみを常に誘拐して行く
TVや学校であやしい人にはついていかないように
言い含められてはいるのだが
国家がすでに誘拐犯でもあるので気をつけよう
きしむ胸を金平糖で満たす ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、


きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」





 ....
【見えない力】

桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした

たとえ花はなくとも桜 ....
うーん、と
背伸びをした
うなった、のも
少しだけあった

ふわふわしたものは
予想外に予想以上に転がっているから
わたしは口を大きくあけて
酸素がほしくて

どろ ....
どうか、私を弄んで下さい
その熱く燃える掌で
私の輪郭を全て辿って
白く滑らかな肌に頬を寄せて
息を吹き掛けて
どうぞ、私の中に入ってきて
わき腹を鷲づかみにして
何度も何度も私を翻して ....
無から生まれた訳ではない
原因があって生を得て
所在もない風来坊だが
ひなたぼっこの猫とあそんで暮らす

世界が仏頂面の上司だけで
構成されている訳でもないので
とりあえず仕事は好きだ
 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
100%- chiharu自由詩10*14-12-5
魔法使いになりたかった- そらの珊 ...自由詩1514-12-5
8-10- 衣 ミコ自由詩214-12-5
可愛い蛙のうた- はるな自由詩314-12-5
雨樋- はるな自由詩214-12-5
ワンマンライブ- 愛心携帯写真+ ...214-12-5
カップにチョップ![或いは]喫茶室Dema- ゴースト ...自由詩4*14-12-5
スプーン- salco自由詩1514-12-4
いつからか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...514-12-4
そら、から- ミゼット自由詩1*14-12-4
白菜白書- そらの珊 ...自由詩21*14-12-4
星石のこえ- クロヱ自由詩2*14-12-4
夜光樹、成長痛- 吐水とり自由詩5*14-12-4
重星のこすれる音/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*14-12-3
愛はくちびるから零れ腐る水- ただのみ ...自由詩17*14-12-3
棚から…_- イナエ自由詩8*14-12-3
批評家- アラガイ ...自由詩5+*14-12-3
クリスマス- chiharu携帯写真+ ...3*14-12-3
ふくろねこ- Lucy携帯写真+ ...11*14-12-2
ねこいちご- Lucy携帯写真+ ...8*14-12-2
鉄筆- 芦沢 恵自由詩17*14-12-2
橋・渡らない- イナエ自由詩10*14-12-2
誘拐犯- 梅昆布茶自由詩714-12-2
きしむ胸を金平糖で満たす- 北大路京 ...自由詩514-12-2
それからしばらくきみの吐息をきいた- 吐水とり自由詩3*14-12-1
星の王子さまによせて_- るるりら自由詩1514-12-1
命に音を刺す- かの自由詩2*14-12-1
私を閉じ込めないで- 夏美かを ...自由詩24*14-12-1
畏敬する詩人達へ- 梅昆布茶自由詩1414-12-1
そのとき光の旅がはじまる- yo-yo自由詩16+*14-12-1

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