宇宙に拡散された水滴の表面張力に支持された塵芥
大きなものは大陸その千切れた微小な島嶼程もあり
十分に人類の生存するスペースたりうるが
ごく僅かな身震いに過剰に反応する塵芥達

化学反応を起 ....
昨日の〆サバがあたったのか

朝起きると吐き戻しお腹も刺すような痛み

背中がかゆくてたまらず

爪を立てるとなんだかツルツル滑る

鏡に背中を向けて首をひねると

なんとも綺麗な ....
ごちそうさまのあとに

ひとりさびしくパセリくん

ビタミンミネラル優等生のはずなのに

ワンレンボディコンお立ち台
ユーロビートトランスハウスパーティー
レイバーヒップホップアン ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片

縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙

君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた

言葉の結び目が
 ....
{引用=   1.服を着ています
     私は分けています
     したがって私は健康です


   2.一房の葡萄を
     あなたに任せています
     何処に捨てる ....
  きみの口から
  高速道路が伸びていた
  ビュンビュンと車が行き交う
  粘液のような真夏の夜に
  赤い光を撒き散らして



  そこには、一台だけ
  逆走してい ....
どこまでも続く屋台の間にたちこめる
お祭りのにおい
お囃子の音は少し遠くに聞こえてる
すれ違う人は
恥ずかしそうに手をつなぐ二人だったり
肩車をした親子だったり
浴衣姿の少女は
金魚 ....
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ではなくて
ごめんなさい

せめて日英共同開発のあんぱん機関車トーマス号で

春野を親子で車窓の旅のどかなひととき

まさかこの写真じゃ
お ....
薄い雲に覆われ
目視できる
ギリギリの明るさで
太陽が唸っている

目を閉じると
破裂した光の飴玉が
痛みなく脳髄に
突き刺さってくる

その色は最初
透明な初乳のようで
やが ....
わたしM子
様々な姿を見せるけど
青空は一番好き
実は八等身でフリーのモデル
いま就活中だけど、自尊心だけは高いのよね 。
試しに一時間だけプラカード下げて立っていたら(ほらほら) ....
なにもかも
粉砕
ナイフでは永久に
無理な救いと
手を
つないでいた
椎間板を守りながら飛ぶ
ポリゴンの鳥が
ひきずりだした
わたしたちの赤い国旗
万歳 ....
雨脚が近づいてくるように予感があなたを誘う
ときめきじゃなくやって来て、互いに踝を確かめ合うの
小さな小銭は持たない
それ以上詮索はしない
寄り道をするように、濡れた肌の一滴を舐めあうだけ ....
ひっきりなしに立ち上る

煙草の煙に紛れ込む空想と

時々聞こえる水滴の音


一日の終わりの最後に

どうしても会いたい人の面影


時計の針が刻む

一瞬の ....
千切れかけた夜に流れる月が未練する

  (月をハート型にくり抜いた夜貴方と)

君の面影が遠い空の飛行機雲に乗って

  (寄り添う私は無言の約束)

初恋は通り雨のように虹 ....
客車の窓から外を見て
景色が後ろへ飛んで行く

しゅっしゅらしゅっしゅ
しゅらしゅっしゅっしゅ


山は青から朱に変わり、
不気味な道が這い回る。

しゅっしゅらしゅっしゅ
しゅ ....
手許に冬のひかり
太陽と向き合えた日日
の証し


遠慮がちに
問いかけてくる

忘れたの?

やっとそれだけ
本当に

遠慮がちに



応えなくっちゃ
、裏腹に

半年後の陽光に
背を向ける
晴れ空、日差し、涼やかな影、

街ゆく人々はどんな顔して起きたんだろう

晴れ空、日差し、涼やかな影、


15ねんまえの

東京を思い出す

彼女の手からは

なつかしい匂 ....
雲をながめたり
雨をながめたり
次第におおいかぶさる
暗闇の手をながめたり

そのたびに
母に
「またぼんやりして」
と言われた

私は
実にぼんやりした子どもだったのだろう
 ....
誰かを 好きになってみたいね
この心を 奪われてみたい

皮肉なことだが
失うことに 飢えている

寂しいから、じゃなくて
そそられるから、じゃなくて
好きだからという理由で 誰かを追 ....
その硝子の破片は湖の水面のようにきらきらと輝いて

わたしは一瞬夢かと思った

けれどその硝子の破片はわたしに降りかかり皮膚を傷付けた

生温かいものが体内から流れ出し

わた ....
振り子が振れる

おおきく振れる

ぐわんぐわん振れる

ちから強く

太くおおきく振り子を振ることが

生きてゆく俺の活力だ


幸せなんかない

俺はきっと幸せになれ ....
捕虫網右手に持ってアテナ狩り

静かなる主従関係金魚玉

兵隊の餌食にされる夏芝居

背徳と呼ばれる行為日焼けあと

十五夜に蠢くオンナ蟻地獄

膨らんだ妄想隠し夕涼み
 ....
もの悲しい口笛のイントロ
ブレイクのアルトサックス
異邦人の生まれ故郷のニューヨーク
そこから彼の歌が始まる

彼の歌は哀しい
生まれ故郷の大都会で
鳴かず飛ばず
鬱病になって病院へ
 ....
来年を知らない花が
風と遊んでいた

、ふっと凪いで
花は戸惑う

それでも無心に
凛とある

いつかのまたの
友だちを

信じて無心に
凛とある



花には
 ....
わたしたちの細胞は
毎日少しずつ
死んでいる
そこには
痛みもなく
悲しみもなく
怖れもない
どんなからくりなのか

思えば
自分の身体なのに
知らないことだらけだ
いや、違う ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
初潮ということばが
海のことばみたいなのはなぜかしら
などと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
わたしは学校へ行けなくなった

わたしは紙のにおいが好きだった
ノートのにお ....
たちまちに走る いわば きみに
余白はない

断片ばかりか
木っ端みじんに インクを塗りながら

やってくる

枝は

そらつかい

ほらつかい

木が森をかくす前に

ふるい ....
金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう

時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう

もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
でんでろでんでろ
はしりゆく

おおきなはこの
わびしさを

おとでごまかし
すましてる

どこまでゆくのか
しらないが

きょうはすがたを
あらわさぬ

でんでろでんで ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙の塵- ……とあ ...自由詩8*12-6-28
サバ人間- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-28
パセリくん- 梅昆布茶自由詩1112-6-27
サイダア- nonya自由詩24*12-6-27
詩の磁場(1)- 草野春心自由詩712-6-27
高速道路- 草野春心自由詩712-6-27
まつり- 森未自由詩5*12-6-27
菜の花まつりにて- 梅昆布茶携帯写真+ ...10*12-6-27
透明な初乳- 和田カマ ...自由詩5*12-6-27
婚活なし就活中- アラガイ ...自由詩9+*12-6-27
シノハネ- 平井容子自由詩1312-6-27
密やかに蛾は待ち続け- アラガイ ...自由詩4*12-6-27
面影- 永乃ゆち自由詩3*12-6-26
夢幻- 永乃ゆち自由詩6+*12-6-26
汽車の車窓から- ……とあ ...自由詩10*12-6-26
半年後の陽光- もっぷ携帯写真+ ...312-6-26
東京、晴れ空- 吉岡ペペ ...自由詩512-6-26
ぼんやり- そらの珊 ...自由詩24*12-6-26
石ころ- まーつん自由詩812-6-25
6月1日- 永乃ゆち自由詩4*12-6-25
振り子を振る- 吉岡ペペ ...自由詩7+12-6-25
#百句悶々- 北大路京 ...自由詩11*12-6-25
PIANOMAN- ……とあ ...自由詩6*12-6-25
- もっぷ携帯写真+ ...412-6-25
貸し家- そらの珊 ...自由詩1012-6-25
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
紙の家- yo-yo自由詩2112-6-25
木走り- 阿ト理恵自由詩3*12-6-25
欲するものと必要なもの- ただのみ ...自由詩22*12-6-25
でんしゃちえん- kauz ...自由詩5*12-6-24

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