左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう

しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない


     ....
           151018

あるはずのものが無い
無いと思ったものが有った
見回したところ、平坦に見えても
凸凹があり、水溜りがある
雨が止んでしばらくすると
消えてしまう水溜 ....
ストレイスター stray star

似たような願い事ばっか おんなじ棚に飾られるなんて
うんざりだって 凡人なりの誇りを掲げても

寝転がって見上げた星空 期待なんてしちゃいないけど ....
ベッドの上を
痺れた四肢で
這いずり回る

時間は進んでいるようだ
カチカチとなる時計
この音が私の命を蝕む

私の寿命は短いと
悪びれもせず言い放たれた
怒りの感情はなかった
 ....
(さびしいと思うこと)

それももうなくなった。
皆、鏡の向こうにいってしまった。
だから、
 ....
透明な柵の中を回り続ける鼠には
幻覚的な麻酔の恍惚が必要
生態系を逸脱した個体を繋ぐ夢は
遥かなる進化の虹を跨ぐのだろうか

水を与えれば開く鑑賞物のように
出窓に愛でられること自体が存在 ....
君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように

 今月中に引っ越して
 都会から少し離れたところに住もうと思う

( いまの部屋に毒があるわけじゃない
 ....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
なにやってんだダイアナ

志の高さは本物なのに

おまえのその

渡り鳥のような真剣さは

安っぽくて人間的すぎた

おまえはダイアナなのに

おまえのその

志の高さは本 ....
ひんやりした空気の漂う
澄明な秋のゆうぐれである
蓼のべにいろ
野菊のうすむらさきが
ふるえながら空へと
にじみあがるのである
この小径をゆくと
わたしの肌にも
それらのい ....
寒い
朝と夜と
青い
海と目と

冬の流星群の
波にのまれたなら
私はきっと
ずっと孤独だ
宇宙の塵となるんだろう
君があの時
言いかけたことも
忘れてしまうのだろう
人 ....
イグニッション ignition

そしてまた君は 飛び立つ宇宙船に手を振って立ち尽くした
また会おうね。って約束も 端から果たせないと諦めてる

そして頭上には 何事もなかったように ....
さっきまで晴れていたのに
突然の土砂降りの雨

遠くのほうは晴れている
通り雨だからすぐ止むはず
ぼんやり眺めてそう思う

秋の色づきを加速させる雨
木々の汚れを洗い流す雨

雨宿 ....
 庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
 鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
 天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
 部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
三日間歌わずにそれも脳内ですらそれでいられたら
湖に沈んでいるような瓶の底からのリズム
刻んでいる時間感覚の隙間をぬう魚の目
歌えるかな歌えるよきっと脳内の私たちが見ている
でも私たち誰も聞い ....
神経を{ルビ刮=こそ}ぐように
そとは雨降り
中途半端な滴の音たちが

わたしのからだに
張り巡らされた
過敏な絃を弾いてやまない

痛くてたまらなくって
家出したがってる
こころ ....
もう、疲れてしまった。
美しいものは、等しくコトバにできない、ことや、
瞼を瞑ることでしか、思い出せないと言うことを、
眠らない心が捉えてしまったのだ。

夕焼けすら 同じように見え ....
 ( 自己愛が強いスパイダー


 ( 感情に溺れたベルゼブブ


 ( 愛をウける資格ってなんなの


 ( 恋にオちる条件って なに なんなの


 (  ( 狂った大 ....
プラネテス planetes

あれは遠い日のこと 僕らは真夜中に
街を抜け出して 綺麗な海へと出かけた

満天の星空に 僕らただ黙り込んで
何処にも居なくて 誰でもないフリをした
流れ ....
あの日、
誰と何処で何をしていたか
みんな忘れてしまったとしても

もう会うこともない
ふたりになったとしても

いつか訪れる
終わりの日がきたとしても

…この ....
枠にはまる
美しい枠に沿って色づけを指紋と共に

 印 証明 サイン

枠にはまる
屋根や壁のように 時には翼なしにはみ出しても

 波紋に導かれ 枠に戻る

枠にはまらな ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
              o         °
学生時代からスタイル変わってない
             °        °   ° ....
まあ諸々、君に任せるよ。と丸投げて上司の得意技うっちゃりがいつだって炸裂する締切の直前にはげんなりする代わりにはんなりしてみませんか余裕ありげな笑み浮かべてお茶に花なんか浮かべてみて今週もまた会えなく .... 私のちょっとした秘密

私には もったいないくらい
心が暖かい友達がいる
彼女は自分が大きい存在だってこと
気付いていない

自信持って
お互いもっともっと
理解しあおうね
泣きた ....
べつに今すぐ ハンズでロープを買いたいわけじゃない
ただうっすらとテレビに降りつもっていくホコリみたいに
「死にたい」って 思っていて
これをずっと掃除しなければ いつかホームから飛び降りてしま ....
じゃりじゃりになっている
蜜のあわれを
さじで救い取る

瓶の中で
結晶になった
白い彼女はきれぎれになり

焼かれたパンの熱でそれは
ふたたび脆弱に溶かされてゆく
朝の甘い官能
 ....
崖のうえで
いまやっと
生きている気持がする
はだかで
つめたく嬲られて
ごつごつした岩に立って

穴だらけのひふを脱いで
ねばっこい血管を捨てて
さわがしい心臓も
置いてきて ....
子猫を抱いて
戸口にたって
海の幻を見おろしてから

しばらくして
冷めたコーヒーを飲む

帰らない旅人は
古本に栞を挟んだまま

彼女の人生から消えた 
                 151015
古くさいことばだねぇ
明治生まれの親父も使ったこと有るかしら

いつまでも候文を書いていた父も諸君!と叫んだことは有るまい
直立不動で自分は〇 ....
バス停から歩き出した 暗くなった歩道に
街頭に照らされて 燦然と 
一本だけ落ちている 大根の葉っぱ
ベビーカーを押す母親が スーパーの袋から落とした


午後7時 今ごろぶり大根にな ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パルスなし- 北大路京 ...自由詩1915-10-18
みあたらない- あおば自由詩7*15-10-18
ストレイスター_stray_star- itukamitanij ...自由詩115-10-18
あなた達の幸せを願う- 小川麻由 ...自由詩3*15-10-18
蜜柑- あおい満 ...自由詩7*15-10-18
◎瞑想- 由木名緒 ...自由詩15*15-10-18
夜明けのホーム- 北大路京 ...自由詩715-10-17
人生万歳- ただのみ ...自由詩15*15-10-17
なにやってんだダイアナ- 吉岡ペペ ...自由詩315-10-17
秋の手紙- 塔野夏子自由詩4*15-10-17
駆け抜けて一撃- 瑞海自由詩7*15-10-17
イグニッション_ignition- itukamitanij ...自由詩115-10-17
通り雨- 夏川ゆう自由詩115-10-17
愛する人へ- ヒヤシン ...自由詩14*15-10-17
聞こえる- 佐藤伊織自由詩115-10-17
そとは雨降り- もっぷ自由詩5*15-10-17
喪失- 為平 澪自由詩20*15-10-16
蠅の王- 北大路京 ...自由詩815-10-16
プラネテス_planetes- itukamitanij ...自由詩415-10-16
金木犀- chiharu自由詩4*15-10-16
ふつうにこがれるこのごろ- 朝焼彩茜 ...自由詩1215-10-15
潜る- 北大路京 ...自由詩2115-10-15
諸君!/即興ゴルコンダ(仮)投稿.80- こうだた ...自由詩3*15-10-15
ありがとうがいっぱい- 小川麻由 ...自由詩2*15-10-15
夕焼けのにおいがする- ユッカ自由詩515-10-15
冬のはちみつ- そらの珊 ...自由詩20*15-10-15
崖のうえ- はるな自由詩415-10-15
- ガト自由詩7*15-10-15
諸君!- あおば自由詩6*15-10-15
落し物- 藤原絵理 ...自由詩7*15-10-14

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