覆い尽くそうとするビルに負けず
ただ泰然と空はあった
眩しい交差点を抜けると再び
空は切り取られてしまうけれど
工場の音さえ微笑ましく
あるいは無表情に
空はそこにあるだけだっ ....
不可視の波動を遠くへ飛ばす
(波動は見えると彼は云ふ)
石に触れると暖かい
(無機物にこそ宿ると云ふ)
電車は今日も軋んでいる
(ヒトには向かぬと彼は云ふ)
頭上を無尽に飛び交 ....
お前のハートの鍵をくれ
















 ....
壊れた時計をいくつか
この部屋に飼っているので
どうやら時空にちょっとした罅が入ってしまったらしい
ふいに宙の思いがけないところから
時ならぬクロッカスの花が咲いたり
誰のものとも知れぬ指た ....
しずかな森から手紙がとどき


くもったはいになつかしいにおいがはいりこむ



寝ながらYouTubeケルンコンサート


キースジャレットのピアノは



せきをとめ





「いきかえって ....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜


人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです


それは、答を待ちわびるということ ....
君が生殖本能からくるアプローチを好むのは
機能を満たしたいという欲求からで
私の子宮はそれを受け入れようと氾濫するので
剥がれ落ちまいと壁を厚くしている
そのせいでここ半年間は不調に悩まされ
 ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
乾いたガラスの向こう側。
バイクが通って水がはねる。
はねる。

どこか遠くで救急車。
道を急いで水がはねる。
はねる。

白い空の下
黒い道で
踏みつぶされた水がはねる。

 ....
夜が西へ消えた。

待って欲しいと祈ったけれど、
太陽は容赦なく私の影を伸ばした。

どこか遠くでカラスが鳴き、
人々が目覚め始める。

みなそれぞれに思いを抱きながら、
今日も電車 ....
他のどの白い花木にも思わない山茶花だけが降る雪に似てる

結納を終えほっとした友の父「本とマンガは全部持ってけ」
 
落ちたザクロ割れ目ざっくりぎっしりとダリのルビーがのぞいて見えてる
 
 ....
運命が













扉をたたく













 ....
※誰か適当な女性の固有名詞を入れて下さい















俺はお前の道を照らす一丁のランプになりたい






 ....
{ルビ機構=システム}の一員に過ぎないという自覚
この無自覚で人は何でもやる
けれどメンゲレの対象認識、その冷酷は
機構に責任を帰せられるものではなく
導き出された個の資質に他ならない
善き ....
あなたの言葉を
きかないままにいる私
あなたと
別な世界にいるのでないと
いいきかせる

さみしいとか
そんなものではない
空気がなにも
響かせないことで
私という人間のなにも
 ....
出席者少ない夏の同窓会懐かしさより新鮮な風

君が持つ哀しい想い取り除き愛が溢れる泉を作る

人気ある生キャラメルの柔らかさ溶け合うように愛はくっつく

てかてかと光る廊下を走る君今日は逢 ....
空よ 月よ と 鳴くばかり
空よ
月よと
鳴くばかり

わたしは芋虫
かえるの 子

明日を夢見て
明日

棄て
られ

それでも
 ....
アルペジオから始まる朝
はじまりを待つ、密かな胸の鼓動
流されることを良しとせず
ぐっと、吊り革をつかむ
誰かのせいにしてくたびれた靴で
いまも夢のつづきを探してる
例えばそれが、がらくた ....
気がつくと
もう時計は
1週間の時を経過していた

どれくらい
眠っていたのだろう
この 北の磁気の中で

どんなに
どんなに
愛されても

情けないこの心は
元の位置ちゃん ....
夜と朝の狭間に

私はひとり。

薄紫の空を見上げ

深く息を吐いてふわり。

月は薄く、儚く遠く

今にも消えてしまいそうにひらり。

夕方と夜の間に、いるよりもっと

 ....
たとえば、
精密に作られたメトロノーム。
大きく右へ、大きく左へ。
素早く右へ、素早く左へ。
常に同じリズムを刻むために、
右へ振れたのと同じ分、左にも振れる。
ゼンマイが切れるまで、ずっ ....
アンテナをセットして
あなたに送る。

『元気ですか?』

見上げた夜空に
ぼんやり三日月。

『いま、何してますか?』

風が大きな音を立て
私の髪がバサリと揺れる。

『 ....
夜明けまえ 午前五時の街の空は 僕を女にさせる
精液を吸いつくすのだ
その滑らかな静けさに
まるで 見たこともない両性具を着けた生き物として
この世には自分一人しか生きる権利は ....
愛しい人の
前にいると
鼓動がトトトト、ト と
ミシンのように
動き出す

愛しさへ向かう
なかに
なにかを
縫い合わせていくのね

スカートが
できるなら ぐるりと
花を
 ....
まっしろなノートを脳内に広げ

インクの切れたペンを端に置く

そしてそうっと目を閉じた僕は

誰かが喋ってくれるのを待つの

僕の中には何人かが住んでいて

僕はオンボロのアパー ....
運転間隔調整のため、少々停車致します。

後続電車が遅れているため。
前の電車が止まっているため。

早くおいで。待ってる間に。
早くおいで。追いつかないと。

早くおいき。待ってる間 ....
弾丸を
見舞ってやれば
片が付く
引き金を引く

それだけだ















ドルだけが
俺を裏切らなかった ....
子午線を越えて先進国に出荷してやるから穏便に死ね













イオンモールのお惣菜コーナーの酢豚の主役を張らせてやるか ....
片道30分10kmのチャリ通勤を毎日
いつの間にかスリムボディに戻った
そうだ、あこがれのスキニーに挑戦しよう
お店のオススメ商品はどれ?
研究会や協議会の日は皆スーツだけど
地味なのは嫌だ ....
さしせまって、みかた、きみの、みかた、ひとつで、さんせい!雨。

わたしが生きているだけで濁る空気。

プチプチ。

チリ鉱山落盤事故救出作戦で活躍プチプチ、つぶされるだけじゃなかったなんてエアパ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一片- さつき自由詩410-10-21
電波- さつき自由詩210-10-21
ハートの鍵/上島竜兵/ジークフリート/鍵っ子- TAT自由詩3*10-10-21
出現者たち- 塔野夏子自由詩13*10-10-21
センチメンタルうさぎ- 阿ト理恵自由詩4*10-10-21
Whale_song- 月乃助自由詩12*10-10-21
あてのない生殖- 西日 茜自由詩3*10-10-21
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
灰色の朝- さつき自由詩4*10-10-20
ガタンゴトン- さつき自由詩1*10-10-20
十月夜の四方山話- 小池房枝短歌6*10-10-20
ルードウィヒ?知らねぇな- TAT短歌3*10-10-20
あの頃に書いた詩- TAT自由詩5*10-10-20
メンゲレ- salco自由詩2*10-10-20
音の無き道- 朧月自由詩210-10-20
出席者- 夏川ゆう短歌210-10-20
よわむし- アラガイ ...自由詩4*10-10-20
あゆみ- アズアミ自由詩210-10-20
置き去りにされた心は- 森の猫自由詩6*10-10-19
ぼんやり- さつき自由詩2*10-10-18
ひくちから- さつき自由詩3*10-10-18
メッセージ- さつき自由詩1*10-10-18
宇宙のはなし_‥Ⅰ- アラガイ ...自由詩5*10-10-18
ソーイング- Akari Chika自由詩4*10-10-17
オンボロアパートの独白- さつき自由詩4*10-10-17
鈍行- さつき自由詩3*10-10-17
サム・ムーニー・ジアンカーナのために- TAT短歌1*10-10-17
コック・サック・ブルース_【18禁】- TAT自由詩3*10-10-17
めざせ!才色兼備- 西日 茜自由詩3*10-10-17
:-)mixi日記にインスパイアされ詩- 阿ト理恵自由詩210-10-17

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