ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ

彼女だって珍しくつけまつげをしてる
僕はピンクのカーテンの裏側は何色か考えてる

演奏者の孤独と陶酔
空から蜘蛛が降りてくるなん ....
素麺はすいすい泳ぐ箸などにすくわれるとはつゆとも知らず

うつくしくやさしいひとをひとりだけわたしのそばにおいてください

虫の鳴く声がキィキィ単調に響いてさして美しく無く

今までに積み ....
禁煙ルームに灰皿を置き去る   
  小さな鍵のうえに
  丈夫な檻をかぶせる
  はかり知ることのできない
  うしろ暗いかなしみの末
  その幼さだけが頼みの
  あなたの白い歯が
  深い夕闇にとっぷりと ....
僕が降ってきたよ
無数の

堪え切れずに
僕が

地面に突き刺さろうとして
ザザズ

濁った悲鳴をあげているよ
無数の

僕が降ってきたよ
止めどなく

所嫌わずに
 ....
押入れの毛布にくるまり

ロールケーキのようだなと

とろけるように目を閉じ

甘い夢を見る

お菓子の家は飽きたから

寿司ネタにしてくれと叫んでいる

小学生の私

そ ....
流れ着いたころにはなかった公園

なかったベンチもすっかり馴染み

時を重ねている

けれど経つことない

思いは今日もため息に

変わり移ろいを 笑い飛ばしたいのに

過ぎた写真機を懐いて 佇むばか ....
人の心に耳を澄ませた金曜日
聞こえてくる様々な声に
目頭が熱くなった

人の声に耳を塞いだ土曜日
何度も繰り返した同じ言葉
口にだしてしまえば、泣いてしまいそうで
唇をぎゅっと噛みし ....
ラジオで誰かが言っていた
「小さなことからコツコツと」を
「小さな琴から骨骨と」なんて変換していた翌日
ご近所でお骨発見のニュース

家族すら知らないうちに家の中で骨になるのなら
たぶん友 ....
どんなに身を焦がしても
無駄だよ
何度も言われた
諦めきれない

  (でもね…
  (少し、知ったかもね…
  (沁みてるかも…

風がずいぶんと冷たくなってきて
お願いを
ひ ....
昔々と記しておけば
赦されるのだと気づいたの



赤い靴のロンド



パパ ママ 行ってくるわね
眠りに落ちた 部屋に囁いて
闇に溶け込む 家から抜け出したの
 ....
思いが波紋と広がり
弾けてきらめく
夜空に星座を探す夜は
そうして更けてゆく

ゆきずりに声かけて
無理にでも言わせたい

  おやすみなさい
  よい夢を

あてないから
お ....
語りたい思いを
風が連れ去ってゆく
初冬を迎えたちいさな
部屋から

窓は閉じられているけれど

夕べ 樹から葉が
離れてゆくのを見た
未練は何もないように感じた

履いてほしい ....
がらんどうの箱
窓枠から向こうの風景が見える

いや

もはや窓枠ではなく
ただの開口部

風通しがよい
では済まされぬコンクリートの塊


荒涼としているのは
今にも泣きだ ....
最後にはジキタリスの色を塗った
幼児期は三叉路で堕落
その手足ばらばらで踊る
むこうずねで待つ

最初には赤い頬
サボテンに棲む昆虫を
こまかくくだいて夕日色
ママはしばらくおそくなる ....
らら空が音をつけて見ている

 見えない色 らら空の音

眠っている瞳 生きている耳

 らら空が音を変えて知らせている

色をつける耳 眠っている瞳に届く らら空の音

 近くか ....
  秋の途中
  枯れたような空の下に
  一本の柿の木が侘しげに立っていて
  きみがそれを見上げている
  もう、少し皺のついてしまった
  グレーのコートに身を包んで
  甘 ....
試験管を試験官の尻に差し込みフラスコをステテコに押し込んで足のところを縛ります
塩酸を凄惨に撒き散らし人体模型を靭帯がもげるまで捻じ伏せます
BTB溶液をBLTバーガに流し込み胃液で溶かします
 ....
ふと見上げた先

無数に輝く星たちがいて
漆黒の闇があって
一際光を放つ月があって

そして私がいる

その断片に過ぎないワンシーンに
貴方を加えて

手を繋いで見れたなら

 ....
猫柳を白繭玉と詠む心粋に
椿のエキス トパッとかけて
蒼い世界を 注ぎ込むと
夕暮れが 完成します

早く 美しさを 愛でたいので
朝焼けから 参上するのは 目出度いか
ドバッと 欲張ら ....
常温で液体の金属である水銀
調合し身体の永遠を祈り水銀
を呑んだ皇帝や時の権力者も
現在の人々もしている事は同じ
自らの羽を喰らうヘルメスの鳥
だとしたら 
ことば に できな ....
  生臭い夜に
  九本の足が生えている



  洗いたてのシーツに置かれた
  ただひとつの丸い石
  きみの汗がそのうえを伝い
  鼠がねぐらに帰るように
  闇の奥へ ....
  皺くちゃの子ども
  緑色の鋏を手にして
  揺らめく雲の端を断った



  いま、
  目覚めの時
  山の連なりは遠く
  朝焼けに縁どられ煌めく
  森のどこか ....
コノヨニアナタガアルカギリ

コノミヲカゼニナビカセテ

トオクノソラヲアオギミル
喧嘩しないでチューしよう
あたしに歯列がある内に
あんたに舌がある内に
だって、そうでしょう?
それが一番いいでしょう?
そんなものでしょ二人って
右手の指の爪先だけが五対五で
ほんの少 ....
ボケた祖母を鬱陶しがる父もボケてきている 文句が有るなら言ってみろいいえ別にありません

お前の態度が気に食わない文句があるなら言ってみろ

いいえ今日は用事があるのでライン長様に文句なんて

我慢だ、足軽社員は我慢が命と心の叫び ....
芸術として発表する排泄物は
あなたを貫通するための
最も大きな低い詩だろう
修練の場所なので
対話無用で無作法な
厳しい力を必要とする
これらの顕著な工場は
文学の不正確な生成で
不正 ....
さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度

こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら

止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
季節が
ずい分かわってしまって
空はかなしい

部屋のなかには
あなたにあげられなかったものばかり
散らばって

真ん中に
あなたのかたちの不在がのこる

扉のむこうはひかっ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
辻音楽師- 梅昆布茶自由詩1412-11-11
不整脈絡- 木屋 亞 ...短歌2*12-11-11
禁煙ルームに灰皿を置き去る- 北大路京 ...自由詩412-11-11
夕闇の檻- 草野春心自由詩512-11-11
土砂降り- nonya自由詩16*12-11-11
甘い毛布- 灰泥軽茶自由詩5*12-11-11
影ひとつ- もっぷ携帯写真+ ...312-11-11
週末- 三奈自由詩1612-11-11
小さなことからコツコツと- ただのみ ...自由詩21*12-11-11
凪知らず- もっぷ自由詩212-11-11
赤い靴のロンド- 愛心自由詩212-11-11
今夜は空が澄んでいるよ- もっぷ自由詩6*12-11-11
何かを- もっぷ自由詩312-11-10
解体される団地- kauz ...自由詩11*12-11-10
三叉路- ふるる自由詩9*12-11-10
らら空- 朝焼彩茜 ...自由詩812-11-10
柿の木- 草野春心自由詩212-11-10
実験室____です。- 木屋 亞 ...自由詩3*12-11-10
ある夜に、- 柊 蒼衣自由詩412-11-10
まゆだま- 藤鈴呼自由詩4*12-11-10
ことばに_できない- るるりら携帯写真+ ...12*12-11-10
ねぐら- 草野春心自由詩612-11-10
皺くちゃの子ども- 草野春心自由詩712-11-10
ナビカセテ- 石田とわ自由詩4*12-11-10
仲直し- salco自由詩2*12-11-10
ボケた祖母を鬱陶しがる父もボケてきている- 北大路京 ...自由詩412-11-10
爆発_2012_11_9- ぎへいじ自由詩12*12-11-9
最も大きな低い詩- 和田カマ ...自由詩2*12-11-9
さよなら- 乱太郎自由詩25*12-11-9
不在- はるな自由詩712-11-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526