風の強い日だった
乾いた砂混じりの風がざらざら吹いてる
カーテンがバサバサと悶える夕暮れ
とさっと夢から落とされる

冷たく黙り込んだ壁に
CDの歌声は無機質に響き
部屋がオレンジに染ま ....
お日さまに 恋して開く 福寿草


お日さまを 家族で仰ぐ 福寿草


大空へ アンテナ高く 福寿草


背伸びして お日さま掴む 福寿草


一粒の 光大事に 福寿草
翔けだした 
雷鳥さえも追いつきはしない
億年の過ぎ去った
海峡の、氷河の流れに
止められない想いを抱きしめては、
巨きな犬の背にまたがり

髪をふりみだし
人のすがたなどでなく
 ....
「スカッとしたい!」

ただそれだけのこと


年上同僚と上司からの絶え間ない
ツートップなセクハラ発言
尻はなでくりまわされ

後輩はクレームばかり持ち帰るから
年々増えていくお ....
こんにちはさよなら きっとまた会おう
君がそれをまだ信じてるなら なんて切ない
灰色の木洩れ日 小さな湖
手を振って笑って
次はいつどこで会うかわからない それが素敵
思うようにうまく歩けな ....
掃除の時間

私はキミと同じ当番

キミにみてほしくって

へたくそなほうきをガンバってみたり

キミにはなしかけてほしくって

汗ばんだ髪をかきあげてみたり



掃除の ....
週末、定期的に届く招待状はまるで
光年先の異星からやって来る奇妙な使者のよう


青い光


目視を拒まれた、
太陽と月の錬金術

十六夜の月を鏡に、
くちびるには薄い紅 ....
如月の小春日和を駆けぬけるオープンカーとユニコーンの群れ 子どもみたい そう言おうとした私のことを
 子どもみたい と君は言う


都合よくさみしいときに君のこと
 思い出すなんて言えやしないよ


手をつなぐ そのことだけが重要で
  ....
あなたの寝顔が愛しくて
そっと頬にふれました
されるがままになっている
あなたがだいすきです

あなたが自分を責めるとき
私は苦しくてたまらない
あなたが振り絞る声が
胸に突き刺さって ....
{引用=

さみしいとばかり垂れ流しているくちびるが
あなたの名前をさがしているんです

ぼくはずっと
世界のおわりをみるために三角ずわりを崩さず、
双眼鏡片手に珈琲を飲んでいたけど
 ....
ダンダンダンダン
ダンダンダンダン

かっちょいー

外国の曲を聴くとよく思う
私はよくそう思う

何言ってるか分かんない
単語のひとつも聞き取れない

だけどなんだかかっこ ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す




さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった

息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
天空の青はただ、孤独のいろ

神秘の源泉より切り出された青い石は

月の砂漠を揺られ、世界を支える山脈に沈む夕陽を眺め、

地中海を越え、さらに遠い国々に運ばれるためにある

 ....
こんにゃくはふと
ひとのからだの中を流れてみた

あたたかく
なるたけさらさらの血になって
それはとても
こんにゃくいち

もとはといえば
こんにゃくは食べ物なのだが
焼きものや揚 ....
ごめんね と
言うためだけのごめんに
意味は無いような気がして

ごめんなさい 

と言ってみるけれど
自分の中の洞穴から
寒い風しかでてこなかった

なのに
あなたは

い ....
 
 
白ヤギさんから届いた手紙を食べている
しかたがないので手紙を書いてしまう
という展開を知りながら
次々と届く手紙を食べている
白い糸を吐きながら
やがて後悔している
黒ヤギなど ....
熱が下がったのだろう
うつら、うつらしていた

私は碧く底の知れない
淵に浮んで
水の深みを見ていた

耳もとを太陽の光が筋になって
淵の彼方を目指しているが
その光の筋の先は
揺 ....
ずっとあなたを想っている

例え授業中でも

例え周りがどんなことを言おうとも

例え好きなことを否定されようとも

例え離れ離れになってしまっても

ずっとあなたを想ってる
{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
行き会へる不幸を悼むものあれど
生まれの幸を思うものなし


 *


嗚呼
漸く伸ばしたって泥濘みの底の
銀色が三日月の切先なら
それで何に成るわけでもなし


虚の中は暖 ....
いつからがいつまででいつもなの
普通に生き物が生きている時間
隣人はそろりとひそみ
悲しくなどないないと  
はじけてしまう

つるりと 空が転んだ
雪と雪と雪 こんにちは
眠っても眠り足りない月曜日二日酔いすら知らない私

旅先で妻が楽しむ顔浮かべ仕事帰りに居酒屋に寄る

今日一人明日も一人なのだろうあなたも一人あなたも一人

山奥の表札のない平屋建てお茶一 ....
駄目なお母さんでごめんね
いつも我侭言ってごめんね
でもね あなたがいるから
お母さんは生きていられるの
とっても とっても 辛くて
遠くへ行ってしまいたいと思った時も
あなたの笑顔が止め ....
白く獰猛な太陽は
月面の果てしない砂(レゴリス)に生命を吸いとられるように沈み
僕の銀色の船は水のない海(マーレ)を
宇宙の闇夜に揺られながらゆっくりと航行する。


僕は今、雨の ....
今日も 科学者たちは   

さよならで すこし 死んだ空に

ロケットをうちこんで とどめをさしている

だから 僕らは笑顔で 暮らしている  


     。。。。。。。。
 ....
朝からスタンバってる

観光地のもの売りたちを

死者の目で見つめていた

こころがつくる霊性もあるだろう

こころがつくる肉というものもあるだろう

そういうものは

昼や夕 ....
片手ナベに
この世の終わりみたいな白い牛乳いれて
つきっきりで温める
ナベの内側にふくふくと泡が立つ頃
みじかい瞬間の想いを終了させる
いれたココアのせいで
白は濃く染まる
自分のためだ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スコール- やや自由詩3*10-2-10
福寿草- みずまく ...俳句5*10-2-10
氷の犬- 月乃助自由詩15*10-2-10
オフィス・チャンピオン- 窓枠自由詩10*10-2-9
あたたかい夢- 塔野夏子自由詩8*10-2-9
掃除の時間- くろきた自由詩510-2-9
魔術師の夜- 楽恵自由詩8*10-2-9
こはるびより- ことり ...短歌110-2-9
ボーダーラインの上に立つ- なき短歌3*10-2-9
いちに- 朧月自由詩410-2-9
やっぱりさみしさだとしても- あぐり自由詩4*10-2-8
分かんない魅力- ありす自由詩310-2-8
さくら坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-2-8
息_してる- 朧月自由詩1010-2-8
音楽- 手乗川文 ...自由詩13*10-2-8
ラピスラズリの青い道- 楽恵自由詩10+*10-2-7
Amorphophallus_konjac- 小池房枝自由詩510-2-7
すまんのいびき- 朧月自由詩410-2-7
かいこ- 小川 葉自由詩6*10-2-6
光の筋- みずまく ...自由詩510-2-6
想ってる- ありす自由詩3*10-2-6
「地図の街」- 月乃助自由詩18*10-2-6
白道めぐり- 古月自由詩2*10-2-6
天夜- 砂木自由詩6+*10-2-5
二日酔い- 夏川ゆう短歌710-2-5
- 綾瀬のり ...自由詩610-2-5
月面航海記(雨の海)- 楽恵自由詩16*10-2-4
未来- 昏(ヤッ ...自由詩2*10-2-4
午前のひかりのなかにいる- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-4
この世のはじまり- 朧月自由詩1010-2-4

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