この不快感を忘れない

きみのことは忘れても

この不快感は忘れない


どうされたら傷つくのかを

教えられたことは忘れない

つめたい命とは関わらない

そう誓ったことは ....
三日月に 梯子をかけて
一緒に 昇っていきましょう

僕の秘蔵のワインボトル マントの裏に忍ばせて
風にあおられるトンガリ帽子を 飛ばされぬようおさえながら

夜遊び仲間の君の肩 しゃべる ....
こわがりさんに教えてあげよう
どんなに強く引っぱったって
うさぎの耳は取れたりしない
お星が空からこぼれぬように

ビニルのかばんにボートを入れて
雲母の国まで遊びに行こう
あんまり笑い ....
それぞれに様々な「ことば」が書かれた無数の箱の前で男は沈思する 名詞 熟語 接続詞 形容詞…吟味に吟味を重ねた末 男は箱を積み上げて建物を建て始める


                実存の子 ....
太陽が違うぐるりを回って

ぼくのところへ戻って来る

おはよう

気持ちはおんなじまんまです

月が違うぐるりを照らして

その影の影が光っています

おやすみ

気持ち ....
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
小高い丘に向かってだらだら延びる道
リードを着けた猫と一緒に
だらだらと線引き
一呼吸ごとに振り返り督促する猫
漸く丘の端にかじりつき
突き当たりのフェンス越しの滑走路
滑走路を飛び立つ赤 ....
譲れる花 ゆとりある胸中
譲れない花 窮屈な嫉妬

晴眼のように 総てが見通せる
不思議な胸中
邪魔な信念が総てを遮る
不可解な嫉妬

譲れる花 お人好しな花
譲れない花 揺るぎ無い ....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
天地創造/泥の人形/吐息/わたし

塩の柱/エノクの復讐/飛び去った

ヤコブの梯子/密室の蝶/花瓶/一滴

砂丘の椅子/はためく背広/空の鳥かご
マンションの手付け金のうち、
8万5千円が戻ってきたので、
どうしようか、
談志のDVD全集を買おうか、
ブルーノートの再発レコードをまとめ買いしようか、
カートリッジやスタビライザーを ....
こどものゆめ幻なんかじゃない

サンタクロースは社会的想像の産物だ

小学生のころ私のサンタクロースは消えた


べつのメルヘンを育てていった

自分が罪びとであるかのような

 ....
学校とお家のあいだにバイト先があった

それは地理的なことだけではなかった

それは社会的なことだけでもなかった

それはこころの問題のような気がしていた

空が澄んでいた

影が水色だった

なまえ ....
今日は焼肉食べに行こう
ユッケ塩タン上カルビ
にんにくホイルは真ん中に
ハラミ豚トロ上ロース
私はビビンバ
あなたは雑炊
最後はつるんとシャーベット



今週はどこへ行こう
 ....
君は なぜ泣く
いずれ全ては 塵に帰るだろう
その時涙を流すのは たぶん空の雨雲だけ

君は なぜ泣く
瞳の奥に築いてきた{ルビ堰=せき}が 崩れてしまったのかい
人の言葉が 痛ましい眺め ....
  ゆうべ
  きみのまとう
  しろい布にふれました
  それはやさしく湿っていて
  かみさまの一部のようでした



  ゆうべ
  窓のそとでは
  たくさんの雪が ....
またきたか 雪
せいぜい覚悟して降れ
消されるくせに

やっと生き残った枝をへし折り
修理した屋根を壊し

道をうめて無くし
叫び声さえ凍らせるなら

覚悟して私に降れ
美しい冬 ....
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る

肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて

土く ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り

土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない

子どもの在り方 ....
窓際にクリスタルを置いている

西日があたると椅子に虹ができる



黄色

きみどり

水色



この順番でくっきりと現れるのだ

窓際にクリスタルを置いている


色はその色を跳ね返す

跳 ....
顔面の二割も記せはしないマナコ。
糸で宙吊り、糸吐きエンジェル。

天に向かったはずなのに
海に夢中な鼠が一匹。

凸が
いつかの哺乳ビンの口だとしたら

凹は
海鼠の口とでも言う ....
意外な早さで唐突に、その日が来
実にあっさりとその死去が伝えられ
ほんの数日前に安否を取り沙汰されていた、あのおばさんアナが
黒いチマチョゴリで元気な姿の、沈痛な面持ちに小声で
哀悼のニュース ....
言葉はしめっていたがよく燃えた
ガス・スタンドの男と
寝てきたせいだろうか
誰もが幸せであることを望み
それに見合うだけの不幸せを我が身に背負う

故に生きることは辛く

苦しい




ふと目覚めれば凜として未明の寒さ厳しく
曖昧では済まされないこと ....
{引用= 「いくつかの骨」

  お前の
  すべすべした手の甲の
  化膿した傷口から
  いくつかの助詞が突き出ている
  それは月夜の骨のように
  生々しくも無機質だ
 ....
ぞうのとなりで
きりんのあかちゃんが産まれる

月夜、月夜
メーテルになりたかった

冷凍庫から
いちじくを出して
季節のなごりを食んでいる

月夜、月夜
だれかの
アイロ ....
星型の貝殻
君は 知ってるかい

会いたい人に
もう 会えない人とも
囁き会える
魔法の 貝殻なんだって

その ★の先を
そっと 耳に 当てて
目を閉じた瞬間に

波の音と
 ....
こと葉って 薄いもんだ だれか言う 
だって 葉っぱだもの と答えるだれか
葉っぱをどんなにつみあげても
きっと だれもほめてくれないよ
ぱっと吹かれて無くなっちまう
 そんなかげの薄いやつ ....
街角で
僕は
釣りをしている

信用金庫と新聞屋とコーヒースタンドの並ぶ角で

きみは
なにか
硬そうなものを抱いて
立っている

そのうち雨が
降るかもしれない
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れない- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-22
三日月に梯子をかけて- まーつん自由詩12*11-12-22
キャヴェンディッシュの子守唄- salco自由詩14*11-12-21
空転突飛腹八分目- ただのみ ...自由詩12*11-12-21
おはよう- 吉岡ペペ ...自由詩511-12-21
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
つくば- ……とあ ...自由詩11*11-12-21
譲れる花_譲れない花- subaru★自由詩18*11-12-21
しょっぱい宝石- そらの珊 ...自由詩9*11-12-21
スピンクス- 高濱俳句411-12-21
おしまいの女- はだいろ自由詩311-12-21
私のサンタクロース- 吉岡ペペ ...自由詩611-12-21
青い帰り道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-12-21
カニ食べに行こうー- 木屋 亞 ...自由詩3*11-12-20
君はなぜ泣く- まーつん自由詩511-12-20
しずかなよるに- 草野春心自由詩9*11-12-20
熱の陣- 砂木自由詩12+*11-12-20
即興(多摩、12月)- 橘あまね自由詩1411-12-20
相性- faik自由詩16*11-12-20
ラブレター- たちばな ...自由詩13*11-12-20
赤黄色きみどり水色青- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-12-19
萎縮してゆくマ(な)ナ(ま)コ(こ)- yuugao自由詩2*11-12-19
12月19日- salco自由詩2*11-12-19
オイル- はるな自由詩611-12-19
春を待つひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-12-19
言葉へのコラージュ- 草野春心自由詩5*11-12-19
月夜- はるな自由詩511-12-19
星型の貝殻- 藤鈴呼自由詩3*11-12-19
生きるって- ……とあ ...自由詩10*11-12-19
街角- はるな自由詩511-12-19

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