四年ほど前から付き合いのあるこの男は、不思議なことに何も教えた記憶はないのだが、俺の昔をよく知っている。一日のうち五,六度、俺の前に顔を出し、あるときは俺の読んだ本や詩を酷評し、あるときは俺の書い .... 昼間の嘘(あまりにも夜の真実)
人間が嫌い(おもちゃ箱だけが友達)
ひとなみな幸せがわからないから
ひとなみに暮らしてはいけないのと
(わたしの
わたしの
わたしのうちの誰かがそう ....
何が彼女をそうさせたの
何が彼女を駆り立てたの
何が彼女を塗り替えたの
何が彼女を陥れたの

She was beautiful
たまらなく惜しい
She was beautiful
 ....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ

おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
 ....
きっと
良い知らせが
届くはず

巡り会い
大事にしてね
これからも

きっと
良いお天気で
会えるから
その鳥は雛のとき
父鳥を失った
母鳥は餌を獲りにいく
父鳥の役割と
雛を護る母鳥の役割を
こなさなければ
ならなくなった

母鳥が餌を獲りに
巣を離れているときが
三羽の雛にとって ....
勝者と敗者の間に
三角定規で線を引く

本物と偽物の間に
フリーハンドで線を引く

好きと嫌いの間に
眉間で線を引く

面白いと面白くないの間に
口角で線を引く

瞬きする ....
ぼくを遠ざけ

じぶんを守ろうとする

愛しいひとよ

ぼくは自分を

守らない事であなたを

愛そうと思う


それしかないから

それがあるから

頑張るんだ
 ....
近づいてくる
蒼い窓をそっと開けた
大きく深呼吸しろ
わるいものばかり喰っているから
朝の空気が一番の栄養なんだ
  暗い夜には
  一羽の鳥がやってきて
  私の口に潜り込むと
  枝を使って舌根の辺りに巣を作り
  数個の卵を産みつけ飛び去ってゆく



  朝、私の舌で
  殻を破 ....
眩しい日差しのなか
どぎまぎしながら
こんにちは
あの日の夕立
相合い傘
薄明かりの下きつねさん

公園お散歩
お酒にお昼寝
お絵かき
体温

覚えてる?

思い出は
少 ....
落とせ落とせ
千年の井戸へ
滾々たる湧水の
骨を斬る清明に
落とせ落とせ
お前の孤独
それに語らすな
波紋に語らせよ
波紋を読ましめよ
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか

私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
 ....
怒りと感謝は相反するものでありながら
どちらも無くては存在できないほど惹きあう物

怒りの裏に愛と感謝があり
悲しみの裏側に喜びと慈しみが存在する

善と悪が裏表であるように
紐解けば  ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
一人じゃないよって言うけれど

一人じゃないのに孤独だよ

だから

一人じゃないよなんてまぼろしなんだ


でもそれでも

好きという気持ちが残るんだ

あなたのために存在したい

ずたずたになって ....
              小石は沈む
              一瞬の音をたて

              ふかく
              しずかに
    ....
{画像=120120002940.jpg}



心の触手を伸ばして


感性を解き放ち

触手を伸ばし給え

心を拡げよう

静かに静かに拡げよう

両手を拡げて感じよ ....
まだ
誰一人として
踏みしめてはいない
ふわりとした新雪のままの
土手に重なって 遥か遠く
超然とした白雲が広がり
それを 微かに淡い
冬の空がつつんでいる

こがね色の午後の日差し ....
池袋東口の駅前、大通りにある銀行の隅で
彼女は倒れていた。
人通りの邪魔にならないように、体をぎゅっと建物の方に寄せながら、
しかし彼女の口からは嗚咽が漏れ聞こえてくる、はっきりと。


 ....
森のなかにその広場はあった

その広場にだけ光が降り注いでいた


広場には

どうしても二つ食べたくなるホットドック屋があった

ホットドック屋のそばでは

サッカーに興じる者

ベンチから立ち上が ....
ひとりぼっちになったとき
おそれるべきはこどくではない

わたしだけ というひとりよがり
いつのまにやら
どつぼにはまる

わたしだけ つらい
わたしだけ さみしい
わたしだけ  ....
いつからだったか
ランディ、田口ランディさんが
自分に真面目に向き合う人だと思った

最近の本「私の愛した男たち」の帯に
あなたは最低、でも成長させてくれた
そう書いてある

いやべつ ....
松納めお屠蘇気分がまだ抜けぬ

毒物を吐き出すように手鞠唄

重ね着もどうせ脱ぐんだストリップ

寒風を吸い込み君は離婚する

新海苔を水着代わりに写真集

職無くし有難味知る粥施 ....
憂鬱な朝の第一声
曇天に向かって
呪詛する言葉を発する
自分は独りの老人だ

曇天の向こうには
雲から垂れ下がった
塔が地上に突き刺さる
恐ろしく繊細な根元が
地上に突き刺さる

 ....
目をつむると火花が散る
切なさで肺がつぶれる
わたしは、ただの人間で
恋をするとレモンのような理想を夢見る

あの人の、浮遊感が堪らない
彼の影に針をさして標本にしたい
アコースティック ....
君は ポーズをとる
傷ついた純真
夢の紡ぎ手
{ルビ女王=クイーン}
その他 もろもろ

その全てに 飽きたとき

君は 煙草をくわえる
春先のプラットホームで
紫煙の中に霞む 擦 ....
{引用=『グレープフルーツ』パクリ味}

開催場所 ・ 各都道府県の動物園


テーマ  ・ 冬の動物園の動物


開催期間 ・ 12月 〜 2月末日(地域により変動あり)


 ....
こころは凍えていたね

ねえ

言葉が通じない以上に

冷たいたたずまいの時刻


柱時計は

風の中でぼんと鳴ったね


田圃の上にはオリオン座

ペテルギウスの紅が ....
世界中みんなに好かれるなんて無理だ

キリストだって人類の半分は敵だ

ひとはいろんな側面をもっている

それは環境によって引き出される

それは内面に隠された表面なのだ

世界中 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「……とある蛙」に捧げる- ……とあ ...自由詩14*12-1-22
……だから- アラガイ ...自由詩6*12-1-22
she_was_beautiful- faik自由詩6*12-1-22
感性は理性の食卓に満足できない- ただのみ ...自由詩7*12-1-22
もうすぐ- 未完自由詩1*12-1-21
鳥の歌- HAL自由詩312-1-21
線を引く- nonya自由詩28*12-1-21
頑張るんだ- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-21
朝の風- アラガイ ...自由詩5*12-1-21
- 草野春心自由詩11*12-1-21
ねぇ。- こころゆ ...自由詩212-1-20
駄作- salco自由詩6*12-1-20
窓辺の風- faik自由詩14*12-1-20
境界線- 菜穂自由詩3*12-1-20
だれか買うてんか- たま自由詩40*12-1-20
まぼろし- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-1-20
沈黙- 石田とわ自由詩6*12-1-20
心の触手を伸ばして- beebee自由詩22*12-1-20
美しいものは流転する- ただのみ ...自由詩12*12-1-19
道端で泣いている人- 伊織自由詩2+*12-1-19
その広場- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-1-19
わたし- 木屋 亞 ...自由詩2*12-1-18
ランディさんの本- 木原東子自由詩10*12-1-18
俳句2012_冬1- 北大路京 ...俳句11*12-1-18
ネガティブ- ……とあ ...自由詩13*12-1-18
枕もとのアバンチュール- モリー自由詩10*12-1-18
春と決別- まーつん自由詩11*12-1-18
サイレントスケッチ会_開催告知- salco自由詩3*12-1-18
冬の星座- 梅昆布茶自由詩612-1-18
世界中みんなに- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-18

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