浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
あひるは腰かけていた
石のおいろはみどりいろ
あひるはそこへ腰かけて
誰かが来るのを待っていた
誰かが喋り声を出すのを
じっと待っていた
しんしろの太陽は黙っていた

これらの人を知っ ....
銀紙をくしゃくしゃに丸めたあとで
拡げたみたい
海面で瞬く無数のさざ波が
煩い

雲から
スポットライトが注ぐ
見えるはずないステージが
現れ

翳む
ぼやける
ぶれる
沈み ....
  俺のテレキャスターは
  どんな女よりも
  艶っぽく喘ぐ

  だから
  要らないんだ
  柔らかくて暖かい
  夜の女の 肢体なんて

  俺のテレキャスターは
  どん ....
考えると苦しくなる

胸も頭も指先も

だから考えるのをやめる

病気でタバコをやめるみたいに


それは体力と

心の頑丈さの問題か

愛とか嫌いとかではない

朝から ....
飼い犬にまたがって
腹情死したおじいの
畳に書いた鼻血の
ダイイングメッセージ

「こしがもたんきに。」

キャインキュアイン
キャインキュアイン
あな恥ずかしや
膣痙攣で外れない ....
君と同じ空を見上げたかったのだ

お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ

桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ

おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
目蓋は開かず
絶たれる
眼光

静寂の重さに
つぶされる


過剰な匂い
混乱する
鼻孔

とろける毒が
浸潤する


痛み痒み
おおわれる
触感

 ....
子供のころは有名な人になりたかった 。

サッカー選手になりたかった 。

ストリッパーでもよかった 。

ひと殺しでもよかった 。

バスの運転手にはなりたくなかった 。 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです

傘は特別製の防御服 ....
きみとぼくとで重ね続けた

吐き出した息に
夢に
過去に

ゆるゆると
融けて消えていくのを

茫然の向こう側から黙って見ていた

まるで最初から嘘だったみたいに

音の高さ ....
あなたのそんなところがうんざりするのよ
最近きみが言うのはそればっかりだ
【最初はそこが大好きだと言ったじゃないか】

だって あなたはいつもだれにでもやさしい
でもぼくが大切にしているのは ....
最終列車が息を吐く

車内には人が結構たくさん乗っているけれど
皆疲れて茫然としており
身体半分が無機質な物体になりかけ
車内の音を吸い込んでいくので
奇妙な静けさが漂っている

発車 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて

小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ


(吸い込まれる) 

くらいに感じてくれたらいいな

そんな気持ちの柔らかさで
 ....
二人で風に乗って自転車でずっと
道をたどってどこに行こうというのでもなく
香水の香りがよくって
お前の髪がちょうど目の前で舞っている
僕らどこにでもいけるさ
僕らなんだってなれるさ
自転車 ....
同じ繰り返しの手なんて効かない
奴らはまいど新たな策略をねってるぜ
俺がこの世界を歩くためには
もっとタフにならなけりゃ
さってはやってくる物事を全部新しい気持ちで
心臓の鼓動を数えながら受 ....
【 そのあとがある 】


「ソ」の次は 音叉の「ラ」の音が 来るよ
    さあ チューニングしようぜ

空を超えよう
    人間 ....
布団カバーを変えるのは

とても煩わしい

かどっこを充分に見定めても

結局何度かやり直す

世の中煩わしいことばかりだよなと

誰かのせいにしたところで

布団カバーは素直 ....
手にした筆で 
ま白い半紙に ○ を、描く。  

○から世界を覗く時  
自らの高鳴る鼓動が聞こえ…  
今・息を吸うては吐いている
いのちの不思議を思う 
うっとりと瞳を閉じて 
光の石を両手に乗せて 
立っている円空さん   

静かないのちの歓びが 
体の隅々まで葉脈を巡らせ  
行き渡っているようです 

森に佇む木の体  
日向 ....
ひとりの木の中に 
微笑み坐る、仏がいる 

人という木の幹の中に 
両手をあわせる、仏がいる 

円空さんが無心で彫った 
木の像が、幾百年の時を越え 
何かを語りかけるように 
 ....
俺の頭の中にも、いろんな色が映る
うるさいような沈黙に、耐えねばならない、いやそれを楽しまねばならない
死を視界に捉えている時には、生がいやましに浮き彫りになって見える
俺の頭の許容範囲は俺とお ....
なにものでもありはしないでもあるんだ
誰も好きになれないでも好き

二律背反が風のなかで舞う
とっても素敵な世界なんだそう
君の本来の色さえわすれそうさ

それでも走り続ける週末に向かっ ....
酸素も窒素もありはしない
ヨウ素の要素の感得力だとも思うのだが
まだ朝は吸収し切れないものでいっぱいだ

きみの整理が終わるまでぼくは待つのだよ
するどく
かたほうによって
なにかを
 ....
骨格をあらわに
白い野に立つ

背筋を伸ばし
左右対称に枝を張り

あるいは 捻れ
歪みながら
闇雲に空へ手を延べる

曝け出された履歴のあげく

無防備に芽吹くものを
先端 ....
時となく
海しか生きる道はないと
誰もがアキラメルのに
あいつは、天へと想いを馳せた
けして夢などという 幻でなく、

だから、
俺は
恋をした 誰もがそうするように 思いのとどか ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない

好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている

賞賛の燃料があれば ....
 カモメが鳴いている。ゲームボーイが発するエイトビットの効果音に似ている。ぼくらのあらゆる体液を染み込ませたエロ本だらけのこの廃小屋が、蒸し暑い潮風を吸ってさらに膨張している。ぼくはかげろうの中にいる .... 明け方目覚める
喉が痛い
咳が止まらない
身体を丸めながら
台所へ行き鍋に牛乳を入れ火にかける
そこに茶葉を摘まんで放りこみ
しょうがをすりこみ沸騰させ
しばし煮る

囁くような
 ....
弱かろうが情けなかろうが
日常は過ぎていく
淡々と

そうして僕は生かされている
見方によっては
捨て置かれている

と気づいた時に
何かが弾けてしまった

悩みなんかお構いなし ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15674)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
みどりが丘で- salco自由詩16*13-3-18
凪ぎ- Lucy自由詩19*13-3-18
ギター弾きの想い人- まーつん自由詩12*13-3-18
朝から鼻血がとまらない- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-18
ジジ黒サンボ- 和田カマ ...自由詩5*13-3-18
君と同じ色- 梅昆布茶自由詩18*13-3-18
六根- シホ.N自由詩413-3-18
無題- アラガイ ...自由詩2*13-3-18
カサノ_カナシミ- そらの珊 ...自由詩19*13-3-18
ららら- Mélodie自由詩113-3-18
本心- HAL自由詩7*13-3-18
発車までしばらくお待ち下さい- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-18
ハヤブサ- 芦沢 恵自由詩22*13-3-18
自転車に乗った天使- 杉原詠二 ...自由詩2*13-3-18
希望の手- 杉原詠二 ...自由詩3*13-3-18
【さくらの_ゆくえ_その一_開花編_】三編のオムニバス- るるりら自由詩8*13-3-18
布団カバーにおもう- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-17
円窓_- 服部 剛自由詩413-3-17
光の石_- 服部 剛自由詩513-3-17
円空さんの声_- 服部 剛自由詩313-3-17
殺し屋- 杉原詠二 ...自由詩2*13-3-17
風のなかの魔女- 梅昆布茶自由詩1213-3-17
相対化の美学- 梅昆布茶自由詩913-3-17
冬の木- Lucy自由詩13*13-3-16
Midori- 月乃助自由詩513-3-16
スネオ- nonya自由詩23+*13-3-16
エイトビット摂氏三十六度- 魚屋スイ ...自由詩2013-3-16
明け方チャイ- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-16
軽くなった- kauz ...自由詩4*13-3-15

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