世界中みんなに好かれるなんて無理だ

キリストだって人類の半分は敵だ

ひとはいろんな側面をもっている

それは環境によって引き出される

それは内面に隠された表面なのだ

世界中 ....
ぼくは傍観者だ

不幸になる遺伝子たち

それを見つめて

そんなカラクリを知る


死んだらわかるんとちゃうやろか

それが気のせいだったことが

幸せには不幸の根っこを断 ....
左目からなみだがとまらない

なんども手首でぬぐったけど

乾いたふりをしてしみている


プライドが破壊してゆく

その破壊が正解であったことだけが

このミッションの成果だ
 ....
ぼくにとって
東京は
寝心地の悪いベッドだ

田舎へ帰れば
とてもやわらかく
あたたかく
まるで寝心地の良いベッドのよう

だけど
寝心地の良いベッドでは
ぼくはもう
うまく眠 ....
「水際」


水際、を考える。

ボーダーラインを越したり、引いたり。

波打ち際の刹那。

それは躊躇するもどかしさにも似て。

繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。

 ....
隣のベランダに横たわる色白の長袖。

「手首の有る無しは、もう、どうでもいい」

手招きは何も「手」だけに許されているわけではない。

多大な黒闇に生かされた色白の・・・

「色の生い ....
眠りの舟は行き先を天に託す
私は知らぬ間に
川のほとりに
抜け殻を置いて

サラサラと流れる小川を
一人 小舟を漕ぎ始めた
春風に押されて

もの欲しげに
小舟を見下ろす
タンポ ....
「死スために生まれてきた」男は言い
「生きるために死ス」と女は言う
死んで殺された者は尊い
殺されて死んだ者は尊い
誰が識る布は
、黒く濡れたまま
顔は隠れ
憎しみに生き ....
三角くじを引いた
三角形の赤い紙が
二枚合せに貼ってあり
それをはがすと
一等
二等
三等とか
なにがしかが書いてあるようだ

スピードくじとも
いうそうな

アナログなスピー ....
この辺りまで丘を登りきる
新しく切り開いた道は両脇から砂埃が舞い上がり、僕の口を塞ぐ
上から見下ろしても更地の勾配だけが霞んでいる
いつのまにか、舗装された道路まで引き返していた
 ....
僕が勝手にホームだと思ってる店がある

マスターはブルースバンドのギタリスト

髭がかわいい熊ちゃん


カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら

ぼんやりとい ....
夜更け
寒空
ふいに切り立つ飛行機の音は
機械音ではなく
上空に沸く数百の命で成り立つ音なのだと
あなたを暴力から守りたいのだ

ぼくの暴力から守りたい

決めつけたり懐疑したり

そんな暴力から守りたい

ぼくの美しい心を守りたいのだ


まだ暗い朝の空気は

つめたく ....
僕の同級生の壮ちゃんは

兎唇ででも大好きだった

中大で一緒になって彼は北茨城し職員


結婚前に家まで建てちゃったもの

僕は文学を選んだだから早稲田だって寺山修司だもんね

 ....
言葉巧みに語れなければ
分かったことにはなりませんか。

上手に形にできなければ
想ったことにはなりませんか。

確かに知識は大切です。
豊富に越したことはありません。
伝えたい想いに ....
  彼女は桜色の服を着ていた
  胸はどちらかというと小さく
  前髪は幼く整えられていて
  なにかの花の香りがした



  彼女はただ、
  ある朝、部屋に入ってきた
 ....
自暴自棄の時期尚早
思いの丈も寸足らず
吐き出す想いに嘘こそないが
仕上がる言葉は模倣品
ちっとも真に迫りやしねえ

見えない敵なら適当に
偶像見立てて妬みましょ
蹴落としタンゴに卑下 ....
わたしは愛したい
あなたの優しさ
わたしは愛したい
あなたの眼差し
わたしは愛したい
あなたの存在

猫である
愛である

 


ファミレスの窓側席で神事を語る

日 ....
そうして僕は
君の肢体に
必要以上の嘘を吐く

生きている
死んでいる
育っていく
腐っていく

うねうねと
まっすぐに
はじらいもなく
慈悲もなく

まるで天女の装いで
 ....
「柿の実を全部採ったら だめなんよ」
そう言って
祖母は
せっかく実った柿の実を
いくつか
まばらに残しておくのが常でした

ひとつは
お腹をすかせた小鳥のために
ひとつは
木登り ....
線路の上を
ただひたすらに走る毎日は
それが
仕事とはいえ
時につまらないものに
見えてきます

そんな時でした
あなたに出会ったのは

午前八時三十五分
あなたは向こうから
 ....
左うでをかばって働くから右うでのほうが汚れていたいつも

「どっちみちかなしいよ」
どっちみちかなしいのだ

泣くほうも泣かされるほうも

でもどこかでだれかが
重さをはかって得を ....
殻を破った指先が
外気に触れて凍りつく
口を広げる卵の亀裂の間から
盛大な湯気が上がる

でてきた
でてきた

やあ 冬景色にようこそ
素っ裸の体に鳥肌を立てて
君は生まれたての大 ....
この地球にぼくがいるのは

惰性ではなくて

あなたがいるから

それはロマンティックな

ぺダンティックではなくて

ぼくという存在が理解していることなのだ


あなたがひとりのふりをするなら

ぼ ....
海まで自転車を傾けながら走る

耳のわるいおじいちゃんが耕している田んぼを通る

民家の建ち並ぶ屋根のうえには雲が光と競争している

太陽がぎらぎらと当たって汚い川が美しく見える

静 ....
          120114




無自覚な試作品の顔を撫でながらも
失敗作だと悔やむ
青空の製作は難しくて
寒がりだから
何回作っても天井にへばり付いて
なかなか降り ....
前世はおむつでした
その前は
朝顔を咲かせた藍染の浴衣でした

かすかに覚えているのです
あなたと
一緒に
縁側で線香花火をしましたね
華々しく燃えたあと
ぽたりと火種は落ちて
こ ....
{画像=120115084740.jpg}
なにかを磨こうとして
氷柱になった

なにかを磨こうとして
尖った剣になった

強く生きていくには
どれだけ磨けばいいのだろう

強く ....
ありがとうも
ごめんなさいも
また今度も
いらない

生きている
私たちに
また夜が
祝福する

エレベータ
昇って 
降りて

繰り返す
夜の波だ

打ち寄せる
 ....
ふたりになる

ふたりだけになる

あなたを暴力から守りたい

素直な気持ちがほとばしる

あなたがいる

あなただけを見る


それが自由だった

それがあったかかった ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界中みんなに- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-18
不幸になる遺伝子たち- 吉岡ペペ ...自由詩112-1-17
左目からなみだ- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-17
寝心地の悪いベッド- はだいろ自由詩212-1-17
水際- 渡 ひろ ...携帯写真+ ...22*12-1-17
息のある洗濯物- yuugao自由詩4*12-1-17
午睡- subaru★自由詩27*12-1-17
殉教者- アラガイ ...自由詩3*12-1-17
謎くじ- そらの珊 ...自由詩13*12-1-17
s字台ニュータウン- アラガイ ...自由詩4*12-1-17
PAZU- 梅昆布茶自由詩12*12-1-17
【五行詩】フライト- 凛々椿自由詩812-1-17
青と白- 吉岡ペペ ...自由詩612-1-16
公務員の哀しみを- 梅昆布茶自由詩512-1-16
未詩- faik自由詩7*12-1-16
隙間- 草野春心自由詩6*12-1-16
劇作家- faik自由詩3*12-1-16
Spotted_water(豊穣のひと)- 恋月 ぴ ...自由詩22*12-1-16
吐く- faik自由詩10*12-1-16
命のための命- そらの珊 ...自由詩4*12-1-16
午前八時三十五分恋に落ちて- そらの珊 ...自由詩7*12-1-16
ぶつぶつ言う- はるな自由詩612-1-16
絵の中に転生- まーつん自由詩6*12-1-16
ひとりのふり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-1-15
海まで- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-15
あおぞら- あおば自由詩13*12-1-15
布讃歌- そらの珊 ...自由詩14+*12-1-15
round_shape- そらの珊 ...自由詩5*12-1-15
いらない- umineko自由詩12*12-1-15
素直な気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩212-1-15

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